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  • サークル名:原風景を歩く(O.C.)


    昨年末の入院中のことです。
    手術後、しばらくは、自分のことで精一杯でしたが、少し落ち着いてくると周りのことが見えはじめました。
    私の担当をしてくれた看護士さんは、仕事も手際よく、すっかりベテランの方かと思っていましたが、話を聞いていると昨年春入った新人だそうです。

    沖永良部島出身だという話です。
    沖永良部島・・・・確か奄美大島のどこかだったが・・・・私の記憶はその程度でした。
    その方は、「今から5年間、この病院で修行して、その後に医療体制の整っていない島に帰り、保健師としての仕事をしたい」ということです。
    そのために「保健士の資格もとりました」とのこと。

    ともすれば、「今の若いもんは・・・・」などと批判される中で、しっかりと将来を見つめ、故郷のことを考えている姿勢に感心しました。
    都会の若者が失った心や姿勢を持ち続けている沖永良部島の若者です。
    そして、そんな姿に「この国も捨てたものじゃないな」・・・そんな気がしています。

    「正月には島にお帰りですか」
    「いえ、交通費が10万円はかかるのでね。当分帰れません」
    と笑っていました。
    そして私もきっといつか、沖永良部島を訪れることを約束しました。

    退院して地図を広げてみました。
    沖永良部島は奄美大島の南の端、沖縄本島に近い小さな島です。
    いま、5年後にこの人が、島の坂道を、自転車でお年寄りのを家々を保健士として回っている姿を想像しています。
    「何にもない島なのですよ」との話。
    しかし「沖永良部島」は、沖縄地域で伝承されている南海の果てにある幸せの島「ニライカナイ」に通じる島にも感じられます。

    「原風景」とは、美しい自然があるだけでは成り立ちません。
    「立派な歴史建造物」があるだけでは成り立ちません。
    そこに住んでいる人々の人影や息吹が感じられてこそ、「すばらしい原風景」なのかもしれません。

    コメント6件を表示する 2008/01/06 12:37

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    原風景を歩く(O.C.)

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