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  •  先週一週間の各株価指数の騰落は以下のようになっています。

    日経平均   +0.6%
    ジャスダック -1.5%
    NYダウ   ほぼ横ばい 
    ナスダック  ほぼ横ばい
    円ドルレート ほぼ横ばい

     日経平均は金曜日に177円上昇しており、この日の上昇分が大きかったことになります。先々週もそうだったのですが、日経平均の上昇は先物にリードされる面が強く、金曜日(4月のSQ算出日)の上昇は売り方の買い戻しによるところが大きかったようです。

     個別銘柄で見ますと、大震災以来売りが続いていた東電が反発する、とか、業績悪化が懸念されて株価が下げていたファーストリテイリングが急反発する、といったことがあり、少数の銘柄の株価上昇が日経平均の上昇を支えるという形になっていました。

     大震災前後の日経平均の推移を見ますと、

    震災前の2月17日   今年の高値 10836円
    震災直後の3月15日  安値 8605円
    先週末          9768円

    となっています。震災による日経平均の下落は、2200円ほど、先週末の日経平均の水準 9768円 は、震災による下落分2200円の半値戻りの水準 9720円、に近いものです。

     相場では「平均への回帰」などということが言われますが、今の日経平均の水準はちょうど震災前の高値と後の安値の「平均辺り」にいる計算になります。その意味では、平均に回帰したところ、と言えるかもしれません。日経平均からしますと強弱が拮抗する水準となるのかもしれません。

     日経平均以外の指数もおおむね同じように推移していますので、相場は全体として「震災でどかんと売られた後にとりあえず織り込めるだけの悪材料を織り込んで反発した」と言ったところかもしれません。

     ただ、個別銘柄を見ますとけっこう動きはバラバラです。 石油、商社、ガス、セメント、陸運、プラント建設、重機などのように、震災前の株価水準を上回るところまで株価が回復している銘柄もあるのですが、多くの銘柄は震災前の株価水準に遠く及ばないレベルにいます。

     テクニカル指標を見ますと、徐々に売られ過ぎを示すものが増えています。例えば、騰落レシオ6日平均は先週金曜日で41.7%、騰落レシオ25日平均は84.1%です。ここから2〜3週間は、上昇が優勢となる銘柄の数が増加する局面になるかもしれない、ということを示唆していると見ることができる数値です。

     3月11日の大震災、さらにはその後の余震で受けた東北地方のサプライチェーンに対する打撃はきわめて大きく、自動車、電機などの銘柄については、今後の企業収益に対するダメージが予想しにくい状態になっています。買いの観点からすれば、いかに円安になるとしても、自動車、電機などの銘柄は買いにくいというのが妥当な判断ではないかと思います。

     しかしながら、個人消費関連とか、流通関連、食品などについては、震災後の混乱が落ち着くにつれて、株価もある程度の水準まで戻る可能性があり、その戻りを狙ってトレーディング買いするという発想は有効かもしれません。(ファーストリテイリング株の動きのような感じで。)

     株価が戻るものが多くなり、かつ、先駆した石油、商社、ガス、セメント、などの銘柄が株価続伸となれば、全体として日経平均が震災前の水準に戻る、となるのかもしれません。しかし個人的には、日経平均がすぐに震災前の水準である10500円辺りに戻るのはかなり難しいように思っています。とはいえ、短期のトレーディング買いの候補はけっこうありそうな局面だという感じを持ちます。

     個別銘柄では、大林1802、明治HD2269、宝2531、イオン8267、東宝9602、コナミ9766、トラスコ中山9830、極洋1301などに注目しています。

     トレーディングというのは縄跳びと同じで、いつ飛び込んでいつ飛び出すかが難しいもので、タイミングを逸すると縄に引っかかってしまいます。ポジションを解消する水準やタイミングをあらかじめ図った上での対処が望まれます。
    コメントする 2011/04/10 12:00

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