スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス




  •  先週の相場は火曜日に福島原発事故の評価をレベル7に引き上げというニュースに日経平均三桁の下落(164円安)があったのですが、それ以外の日はどちらかというと小動きに終始しました。日日の相場評でも「方向感のない動き」といったコメントが目立ちました。

     震災・原発事故ショックで暴落 ⇒ 急反発、となった後のある種の均衡圏入りといったところのようです。

     ただ、先週一週間でジャスダック、マザーズ指数が若干ながら上昇しており、個人資金が少しずつ又動き始めた感はあります。原発事故の収拾に一定の見通しがつくことになれば、こうした個人資金の動きはさらに活発化する可能性はありそうです。

     日本株にとって現時点でもっとも大きな材料(相場変動要因)は依然として原発事故の推移であろうと思われます。日本経済への額的な影響と言うより、市場参加者の心理への影響が大きいという意味ですが、放射線という見えない恐怖があるわけですから心理面への影響力が強いのは当然なのかもしれません。

     現時点での問題は、原子炉の状態が急悪化しないか、ということと、汚染水の処理がどうなるか、という2点かと思います。私は原子炉の専門家ではありませんが、後者の汚染水の問題は解決の方法が比較的はっきりしているという意味で深刻度は大きくないのではないかと思います。汚染した水から汚染物質を除去する技術は確立したもので、要はそうした技術をいかに使うかという問題であろうと思われるからです。(インターネットで少し検索しましたところ、例えば平成13年5月18日公開の日揮による特許に「フェロシアン化鉄を使った原子炉冷却水の放射性核種の除去方法」などというものもありました。また、現在行われているゼオライトの投入も効果のある方法なのでしょう。)

     前者の原子炉の状態が悪化しないかどうか、はすでに1ヶ月以上膠着状態が続いていることからしますと常識的には徐々に安定化しているということなのだろうと思われるのですが、水素爆発や水蒸気爆発の危険がなくなったわけではないでしょうから確たることは言えないとしか結論できないのでしょう。余震も続いているわけですし、安心できる状態になっていないことは確かです。

     日本のマクロ経済への影響という点では、少なくとも向う数ヶ月の経済は下押し圧力を受けることは間違いありません。企業収益についてはまだ一部の企業からしか下方修正が出ていませんが、来週から5月中旬にかけての企業業績発表では相当な数の企業が下方修正をしてくることは確実でしょう。

     さらには東北地方にある自動車関連、エレクトロニクス関連の企業、工場が受けた被害は大きく、サプライチェーン(供給体制)の回復は容易ではありません。自動車関連企業、エレクトロニクス関連企業の業績は大きなダメージを受けると見ておくことが必要かと思われます。

     とはいえ、そうした悪材料は株価の下落で織り込まれた部分が多いことも確かです。株式売買においてはそうした「織り込み」の見極めの方が現時点の悪材料の分析よりも重要なことが多いのです。

     個人投資家の多くは、ある程度の額の株式をベースとして長期に保有し、時折はトレーディング対応でポジションを増やしたり減らしたりする、という行動を取っているものと思われます。ベースとして持っている株については、この銘柄で良いものかどうか?という視点で見直しをするでしょうし、トレーディング対応では、できるだけ短い期間で上がるなり下がるなり、自分の見通しのとおりに動くことを期待して株価を見ていることと思います。

     さらには、全体として保有している株式の額が妥当なものかどうか?についても考えているものと思われます。

     私は個人的には、ベースとして保有し続ける株式の額は個人の場合そんなに大きなものである必要はない、と思っています。感覚的なものですが、保有する金融資産の1割もあれば十分、どんなに多くても3割くらいだろう、という感じがしています。しかしながら、金融資産の中で株式をどれくらい持つか?はその人の事情に大きく依存しますので、これくらい、とは言えない性格のものです。

     現時点で見ますと、ベースとして持っている株がいわゆる優良株であり、割安な株価になっているものであれば、保有継続にはあまり問題はないのではないかと思います。また、新興市場系の銘柄でも、PERやPBRで見て割安なものであれば、保有継続で問題ないという気がします。

     トレーディングについては、要するにチャンスがあれば挑めば良い、という性格のものですから、額はこれくらい、とか、金融資産に占める割合がどうの、といったことは言えないのですが、常識的には金融資産に対して大きな割合に
    コメントする 2011/04/17 01:08

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可