スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス



  • 2011年4月相場を振り返る

    ○底割れ懸念徐々に後退
     4月の指数の騰落は以下のようになっています。
    日経平均   9755円 ⇒ 9849円 +1%
    ジャスダック 1229円 ⇒ 1249円 +2.4%
    NYダウ   12320ドル ⇒ 12811ドル +4%
    ナスダック  2781ポイント ⇒ 2874ポイント +3.3%

     4月中何回か日本株底割れの懸念が生じたのですが、何とか底割れは回避しています。海外株の堅調が日本株売りを鈍らせ、日銀による金融緩和(金融市場への大量の資金供給)が奏功していると見られます。また、ジャスダック、マザーズ指数など中小型株、新興市場株の回復は注目に値すると思います。もともと割安な株価のものが多かった中小型株、新興市場株でした(もう忘れた人が多いと思いますが、ライブドア・ショック後の株安が続いていたのです)が、3年、4年という時を経過してようやく上向いたということでしょう。

     とはいえ、市場全体で見ますと沈滞は明らかです。震災前には、NYダウと日経平均の差はだいたい1500ポイントくらいでしが、現在はその差が3000ポイントほどに拡大しています。日本経済が震災から受けたダメージが大きいことを如実に物語る数値です。

     新興国は高成長・インフレ懸念、米国はドル安もあって経済好調(ただし国内住宅・個人消費は回復不十分)、欧州は景気はそこそこながら南欧の財政問題が依然深刻、日本は地震・津波・原発事故からの回復を図るも難航、という情勢です。

     こうした中で現時点の見通しとして日本経済は、4-6月辺りまではマイナス成長となるものの年後半には復興需要の高まりもあってプラス成長に復帰するとの見方がコンセンサスとなりつつあります。

     マクロ的に見ればおおむねその通りかと思います。株価の見通しとすれば、ここから数週間~2ヶ月くらいはなかなかボックス圏を上に抜けることが難しいかもしれないが、底割れ懸念はさらに後退し底値を徐々に切り上げて夏場辺りには上昇機運を見出すことができるかもしれない、といったところが妥当のようです。

     但し、その間の海外要因には注意が必要でしょう。株価好調のアメリカでは量的緩和措置(QE2)が予定通りこの6月で終了の見込みです。その後も低金利は継続となりそうですが、低金利と経済情勢の綱引きで株価が不安定となることは想定に入れておく必要があります。

     新興国のインフレ、資源エネルギー・食料価格の高騰(⇒高値圏での相場波乱)、南欧の財政破綻懸念、さらには中東イスラム圏の政情不安、等々、株式相場の波乱要因には事欠かないというのが現実の世界です。海外発のショックについては常に注意しておく方が良いと思います。

     3月の暴落相場があったとはいえ、日本株は昨年秋からそこそこ回復しています。とりわけ新興市場の株価回復は後一歩で力強いと言えるところまで来ている印象です。ここから数ヶ月は企業業績を見ながら個別銘柄対応のトレーディングを主に、といった対処をしておけば心配は少ないと言えるのではないかと思っています。 

    ○2011年4月の出来事
     中国はインフレ対策で金融引き締めが続いています。通貨については元高容認のようです。

     欧州はいわゆる「出口戦略」実施段階に入ったのですが、南欧の財政問題はより深刻化しています。北アフリカ、中東の政治情勢も不穏で、今後注意してみておくべき事象です。

     日本の景気の落ち込みは予想より深刻で、回復がはかばかしくないようです。それだけ震災の影響が大きかったということでしょう。自粛ムードも依然景気の足を引っ張っています。

     コマツなどの優良グローバル企業はほとんど影響を受けることなく業績を伸ばしています。心強い限りですが、一方で個人情報漏洩を起こしたソニーにはガッカリした投資家が多かったでしょう。弱り目に祟り目の感がありますね。

     米国債、日本国債ともに格付け会社から見通しネガティブを突きつけられています。イエローカードは無視、というわけにも行かないでしょうから、今後財政再建に向けてどんな政策が出て来るのか注目です。米国は歳出削減がどうなるか?日本は増税ができるかどうか?最注目はこの辺りかと思いますが、実のところ日本でも抜本的な財政圧縮の方が重要ではと思います。政府資産の圧縮、公務員の削減など、議論にはなってもなかなか進展は難しいように見えます。 

    4月1日
    円83円台後半、震災後最安値。
    4月2日
    米失業率3月8.8%、2年ぶり低水準、QE2終了観測強まる。NYダウ一時今年最高値。
    4月3日
    震災、企業の投資に影響、M&A急減。再び緊迫化する欧州金融情勢。
    4月4日
    低濃度汚染水海へ投棄、
    4月6日
    中国0.25%追加利上げ、インフレ対策。
    4月7日
    ポルトガル金融支援要請。欧州中銀0.25%利上げ、金融危機後初。
    4月8日
    宮城で震度6、M7.1 ⇒ NY株一時急落 
    4月9日
    景況感急速に悪化。サプライチェーン崩壊深刻。
    4月10日
    米企業、1-3月12%増益。
    4月11日
    統一地方選前半、民主党大敗。大阪で維新の会躍進。
    4月12日
    景気下振れ、東海、九州も。自動車部品生産遅れ大きく影響。福島第一原発事故レベル7評価に。
    4月13日
    宿泊予約キャンセル56万人。中国株、インド株堅調。
    4月14日
    中国の自動車生産15年に4000万台、供給過剰の公算。
    4月15日
    中国1-3月9.7%成長。ギリシャ国債利回り急上昇、財政再建の実行に不安。
    4月16日
    G20日本復興へ連帯。アイルランド格下げ。
    4月17日
    東電、KDDI株売却へ。今後の必要資金手当て。
    4月18日
    トヨタ国内全工場を再開、当面5割操業。
    4月19日
    米国債見通しネガティブに、と。格下げ懸念でNYダウ一時240ドル安。
    4月20日
    3月貿易黒字急減、4月以降は赤字の公算。重工各社自家発電装置増産。
    4月21日
    米株企業業績好調期待で大幅高。
    4月22日
    世界の株価堅調、ハイテク好決算が牽引。日本経済秋口から回復の可能性、日銀副総裁発言。
    4月23日
    トヨタ、フル生産復帰は11~12月と。
    4月24日
    シリア、デモ激化。
    4月25日
    コマツ、今期3割営業増益予想。
    4月26日
    任天堂66%減益。11月に買って5月に売る?
    4月27日
    ソニー大量の個人情報流出、ハッカーの攻撃受け。発表業績で株価明暗。
    4月28日
    QE2、6月末終了へ、FOMC決定。東電賠償額上限を巡り攻防。日本国債格付け見通しネガティブに。
    4月29日
    上場企業、6四半期ぶり減益、1-3月震災が収益圧迫。
    4月30日
    人民元、1ドル6.5元を突破、中国当局ゆるやかな元高容認。台湾今年のGDP上方修正、震災で受託増。
    コメントする 2011/04/30 01:07

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可