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  •  このところ東芝のニュースが目立ちます。東芝と言えば原子力、ということで東電の原発事故によって大きく売られた銘柄(株価500円台⇒300円割れ寸前)の代表

    格のひとつであったのですが、事故から2ヶ月ちょっとしか経っていないのに矢継ぎ早に「原発の次の手」を思い切り打ち始めたという印象です。

    1.スイスのスマートメーター会社を1900億円で買収 ⇒ スマートグリッド市場睨み
    2.韓国の風力発電機器メーカーと提携、30億円の転換社債購入 ⇒ 風力発電部門の強化
    3.リチウムイオン電池の増産
    4.向う3年間のスパンで7000億円の特別投資枠の設定

    といった具合です。そして収益面では、連結ベースで2014年3月期に売上高8.5兆円、営業利益5000億円を目指す、としているとのことです。今年2011年3月期と比べま

    すとこんな感じです。

    売上高  6.4兆円 ⇒ 8.5兆円 33%増
    営業利益 2400億円 ⇒ 5000億円 倍増

     2011年3月期の一株当り利益は32円でしたから、3年後には一株当り利益を60円以上に伸ばす、という計画です。

     米ウェスティングハウスを買収していますから、「東芝は原発に賭けた」というイメージだったわけで、東電の原発事故はさすがに痛手だったろう、と多くの投資

    家が思ったはずです。私もそうだったのですが、こと計画に関して言えば東芝という会社は投資家の見方以上にダイナミックなようです。

     現時点で東芝の株価は400円強、予想PERは13倍ほど、PBRは2.3倍となっています。東芝は過去の赤字の影響で一株当り純資産が縮小しており、直近で182円しかあり

    ません。そのために現在の利益水準でも自己資本利益率(ROE)は18%あります。ROEが高いというより一株当り純資産が小さい、と言うべきですが、それなりの営業利

    益マージンを確保しているからこそROEが高くなっているのです。

     原発は諦めたわけではなく、再生可能エネルギーや電力利用の効率化(スマートグリッド)も含めて総合的に事業拡大の道を進む、ということなのでしょう。

     現時点では「計画」に過ぎませんので、東芝の業績が向こう3年に亘って大きく伸びるという確信は持てないのですが、期待はすることができると思います。

     3年後に計画通り営業利益を5000億円あげたとしますと、おそらく1株当り配当金も今の5円から12円とか15円に増配すると思われます。そうなれば今の株価で計算し

    た配当利回りは、3%を越えます。配当利回りとしてけっこう魅力ある水準です。

     東芝の株価は過去30年間で3回大きなピークを示現しています。1989年6月に1500円、2000年7月に1280円、2007年7月に1185円、という高値で、いずれも高値に至る2年ほどで株価は3〜4倍になっています。東芝という大型株にとってはかなりの「バブル水準」の株価への上昇で、「化けた」という感覚になるくらいの上げっぷりでした。

     東芝という会社の業績は景気に対する感応度が高く、株価は大きく振れる性格だという風に認識することができるのかもしれません。

     向う3年くらいを見て、40年で4回目の大きな株価上昇で四度株価4桁も夢ではないかもしれない、そんなことを思わせます。
    コメントする 2011/05/26 12:47

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