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  • さて夏場にかけてどう体勢を整えるか

     一時「11月に買って(翌年の)5月に売る」ということを何度も書いたことがありました。日本株の場合、3月の大震災のショック安がありましたので、必ずしも明快に「11月買い5月売り」が奏功したとは言えなかったのですが、欧米の株式相場などおおむね今回は「11月買い5月売り」が有効だったと言えます。

     しかし、株式売買では11月買い5月売りが常に有効、などということはもちろんありません。そういう風に見ておくと相場判断のひとつの重要な参考になる、という程度のことが言えるだけです。

     11月買い5月売りが有効になる条件を考えて見ますと、以下のようなものが思い浮かびます。

    1.株式相場が右肩上がりの成長国パターンでなく、経済情勢に応じて変動する成熟国パターンであること。。

    2.その年の春〜夏にかけてそこそこ株価が上昇していること。その後の利食い売りで相場が下げる、場合によっては「下げ過ぎる」ということです。

    3.材料(市場参加者が売買判断において考える情勢)があって、株価がそれらを織り込みすぎたり、軽視したりしていること。

     去年秋〜今年春にかけては、世界的に景気回復(リーマン・ショックからの立ち直り)を評価して株価が上がっていたのですが、米国の景気回復は思わしくない、ということで夏場に調整し、その後金融緩和策(QE2)によって相場が回復した、というパターンで、結果として11月買い5月売りが有効となったと考えることができるでしょう。

     さて今年〜来年は?と考えて見ます。

     材料は?と考えますと、米国景気・金融政策の行方、欧州の財政問題、新興国の景気動向、資源・食料価格の動向、国内で見れば、震災からの経済復興のペース、政局、などがあります。

     けっこう相場変動に結びつきそうな材料は山盛り、といった感があります。

     ただ重要なことは、リーマン・ショック前のように「過剰な信用リスクがどこかの金融部門にある」という情勢ではない、ただひとつ「欧州の銀行部門を除いて」ということは注目しておいて良いと思います。

     つまりは、リーマン・ショックのような暴落相場は今のところなさそう、という推論が成り立ちそうだということです。あるとすれば、ギリシャ財政破綻(ギリシャ国債のデフォルト)⇒欧州銀行膨大な赤字⇒ユーロ暴落⇒欧州株暴落⇒世界株下落、といった形のショックでしょう。

     そうなるときは、米ドルが上昇し、おそらくは円はさらに上昇する、ということになるでしょう。しかし、日本株への打撃はそれほど大きいとは思われません。

     とりあえず現時点で、今夏〜来年春においてはリーマン・ショッククラスの暴落商状はない、として進みます。

     そうしますと、この夏場に体勢を整えるための基本方針として考えられるのは以下のふたつでしょう。

    1.何か悪材料を受けて株式相場が下落したら「11月に買って5月に売る」という戦術を思い出して行動する。

    2.株式相場の下落がさほどでない場合は、悪材料として考えられる材料のその時点での「織り込み度合い」を考えて行動する。

     売買の前線ということからしますと、足もとではあまり大きなポジションを取らずに個別の短期売買を指向して行動する、といったところになろうかとお思います。

     個別の注目相場として、金相場の動きにも注目しています。もちろんどこかで今春の銀相場のようになるかもしれない、という意味です。金を自分の金融資産の一部として保有することは有意義だと思いますが、儲けを狙って大きな買いポジションを取るような相場局面ではありません。市場ではジョージ・ソロスが保有していた金をほとんどずべて売却したというニュースがついこの間話題になりました。一方でこの高値を大量に買う市場参加者もいます。それぞれに理由があるわけですが、少なくとも「今金は割安だから絶好の買い場だ」などということはあり得ないでしょう。
    コメントする 2011/06/12 11:21

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