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  • ポストQE2を見極める

     向う2、3週間は米国の金融緩和策(QE2)終了に伴う市場の反応を見極める週、と割り切るのが良さそうです。米国はじめ世界各国の景気がやや鈍化気味、それは新興国も同様、米国についてはせっかくQE2で資金を市場に供給したものの、バーナンキ議長は景気回復がなぜ鈍いのかはよく分からないとの趣旨の発言をしたとのことで、市場に供給された資金の多くは資源、商品、株式などに投入されてそれらの相場を押し上げたものの、景気の回復=個人消費の増加、雇用の増加、投資の増加、住宅価格の回復、などには結びつかなかった、ということです。

     一方で、QE2の副作用として新興国のインフレ懸念増大⇒金融引き締め、がありましたから、どちらかと言いますと新興国にとってはQE2は迷惑なものだったとも言えそうです。

     そのQE2がまず確実に6月末で終了します。とはいえ7月からいきなり米国は金融引き締めということではないでしょう。景気の回復が思わしくない以上は金融は緩和基調を維持せざるを得ないところです。ただ、米中央銀行が米国債を大量に買い入れることはしない、というだけのことです。

     相場の動きだけ見ますと、今年ここまでの動きは昨年の動きとよく似ています。日本については3月に大震災があり、相場が暴落しましたからやや異質で、大震災の影響は他国にもかなりあったのですが、総じて言えば7月にかけて相場が弱含んだ去年と、今年の相場はよく似ています。

     昨年の場合は、夏場から秋にかけて米国の金融緩和(QE2)実施期待で相場が底入れしたわけですが、さて今年はどうか?という観点はここから一ヶ月くらいは常に持っておく必要がありそうに思います。

     欧州では財政問題がくすぶり続けているのですが、これもすでに1年以上前からの問題です。すんなりと解決するはずはなく、例えばギリシャが財政破綻(デフォルトとなること)によって欧州の金融システムが一時的に動揺するといったことは頭の片隅に入れておかねばなりません。

     しかし常識的に考えて欧州の金融システムが動揺しても日本に深刻な影響が及ぶことは考えられません。欧州内で何らかの調整(例えば、独・仏中心でギリシャを救済するといった)が付く話ですから。

     新興国については、おそらくQE2が終了するとむしろ資金が向かうようになるのではないかと思います。資源、食料品、米国株式などに向かっていた資金の一部が新興国向けに戻って来るといった感覚です。

     いずれにしましても、向う2、3週間の内にどこかで一瞬ヒヤッとする相場の急落があるかもしれない、と考えておく方がいいように思います。それに向けて買いのポジションは軽くしておく、銘柄によってはそうした急落時に買うための準備をしておく、積極的に対処するというのであれば、先物をショートしておく、といった手をさまざま考えておくのがいいのかも知れません。(ただし、いずれも短期の対処という意味です。)

     2ヶ月くらい経って振り返ってみれば、結局株式相場はあまり広くないボックス圏内の動きに終始したのだな、となるように思います。日本経済は復興需要の高まりでこれから成長率が高まるといったことが考えられます。それを好感していずれ株価が上伸する局面もあり得るでしょう。

     そういう期待があるのだから日本株の暴落はなかなか起こりにくい、というのが現時点の妥当な見方ではないかと思います。
    コメント1件を表示する 2011/06/26 03:40

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