スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス



  • 微妙な局面

     日経平均は先週末で1万132円、7月8日の直近高値1万207円とほぼ並ぶ水準です。しかしながら中身を見ますと、7月8日の直近高値に至る上昇では、比較的多くの業種銘柄の株価が上昇して指数の上昇に結びついていたのに比して、7月14日から先週末に至る上昇では、銀行、不動産、建設といった内需系の銘柄では上昇したなと思われる銘柄もあったものの、総じて上昇感は薄く、値下がり銘柄が少ない中で内需系の銘柄が上昇したために日経平均が上昇した、といった色合いでした。

     円高にもかかわらず株価堅調、とのコメントもあったのですが、水準自体からしますと未だに大震災前の水準に及ばず、個別銘柄で見ても大震災前の株価水準を取り戻している銘柄は、例えば日経225構成銘柄で見ますと1割弱の数に留まる、といった状態ですから、堅調というのは少し言い過ぎのような状態ではあります。

     中長期で見ますと、日本経済の大震災からの立ち直りを反映して株価水準が上にシフトする可能性は十分あるわけですが(と言いましても非常に大きく上昇するか?と見ればそう簡単ではなく、向う1年で日経平均で1万1千円越えがあるかどうか?といった程度かもしれません。)目先の想定となりますと、これは相当に難しいところです。

     強弱の材料が目白押し、というのが来週・再来週辺りだということで、ある種注目度の高い局面という気もします。

    円高 ⇒ 輸出関連株にはマイナスだが、見ようによっては内需系の株にはプラス、ということで、必ずしも全体の株安には結びつかないようです。ただ、介入がほとんど市場の話題になっていないのが逆に不気味な感じです。円高は消去法で、ドル売り、ユーロ売りの結果でもあります。急速な円高には当局がどこかで対応する可能性があるかもしれないわけでして、どこかで介入 ⇒ 一時的に急速な円下落 ⇒ 株式相場乱高下、といった展開も想定しておくべきかもしれません。

    国内景気 ⇒ 大震災からの立ち直りで回復傾向が続くと見ておいて良いのではないかと思われますが、円高による景気の下押し効果と、震災復興のための増税措置(法人税と所得税の増税)が景気の下押し要因となることは頭に置いておかねばなりません。

    欧州財政問題 ⇒ ギリシャに対する第二次の支援がまとまりましたが、根本的な進展とはほとんどのひとが見ていないようです。ユーロへの売り圧力、投機筋による南欧諸国の国債への売り仕掛けは収まらないと見ておくべきであろうと思います。売り方の投機筋の味方をするわけではありませんが、今は売りあぐねている投機筋がどこかで売り投機で成果を挙げるという展開を見ておく必要があるように思います。時期は例年相場が荒れる秋でしょうか。(もちろん、欧州発の一種のパニックがあれば日本も多かれ少なかれ巻き込まれるわけですから迷惑な話ではありますが、日本についてはそうしたパニックによる下落があれば買いを考えながら相場を見る局面の到来となるはずです。

    米国の債務上限問題 ⇒ 日本でも赤字国債発行のための法律の手当てができていないのですから同じようなものですが、アメリカの債務上限問題は8月2日の期限を前に混迷をきわめています。共和党はどうやら増税につながるような財政再建策には断固反対するようです。どこで政治的な決着がつくのか?今のところ分からない情勢です。ぎりぎりの決着へ、となれば一時的な相場波乱を想定することも必要かもしれません。

    米国経済 ⇒ 米国のヤフーファイナンスの記事に「企業収益の『ブーム』と雇用の『バスト』」という表現がありました。ブームは熱狂ということで、このところの企業業績の好調(=ドル安効果+世界的なハイテク製品需要の回復)を示しており、バスト(=破裂)は雇用の回復の遅れのことを示している表現に使われていました。雇用無き景気回復、といった表現では足りないくらい雇用の質の悪化が米経済で起きているのかもしれません。

     雇用の破壊は実のところ米国だけの問題ではありません。日本でもそうですし、おそらく先進国共通の傾向でしょう。失業率が下がらないといったことだけではなく、例え職を得ても以前よりもはるかに低い賃金を受け入れざるを得ない人たちが増えている、といったことがあるのだと思われます。新興国への職のシフトは世界的な流れですから、そうなるのは無理のないところです。

    ノルウェーのテロ事件 ⇒ 事件が直接的に株式相場に影響することはないのでしょうが、今年は9.11テロから数えて10年目に当りますし、中東・来たアフリカの政治情勢は混迷したままです。どこかで株式相場にも影響するような事件があっても不思議はない、というところです。

     目先は買いポジションの観点からは慎重対処が望ま
    コメントする 2011/07/23 11:33

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可