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  •  日経平均は先週末で1万100円台に載せており、あと300円くらい上がりますと、大震災前の3月10日の水準をクリアできます。

     ただし、個別銘柄を見ますと、現時点で大震災前の水準を明確に越えている銘柄は日経平均構成225銘柄のうちの1割くらいしかありません。例として挙げますと、以下のような銘柄だけです。

    日揮1963
    味の素2802
    東ソー4042
    浜ゴム5101
    BS5108
    ファナック6954
    オリンパス7733
    スカパー9412
    コナミ9766
    など。

     こうした銘柄を見ますと、業績が好調でどちらかと言えば内需系、さらには復興需要で恩恵を受けそうといった特徴が見て取れます。

     明確に大震災前の株価を上回っている銘柄数+ほぼ大震災前の株価水準まで回復している銘柄数、というくくりでも、だいたい225銘柄のうちの4分の1くらいの数に留まっています。

     大震災によって日本経済は大きな打撃を受け、サプライチェーンの破壊によって輸出が落ち込み、電力不足と円高で収益に悪影響を受けています。株価が全体として大震災前の水準を簡単に上回るというわけにはなかなか行かないのは当然かもしれません。

     しかしながら、株価の動きの方向ということからしますと、間違いなく大震災前の水準に向けて戻しつつあることは確かでしょう。銘柄によって、企業業績の動向次第で、回復の度合いとスピードが異なっているわけではありますが、方向はそのように考えていいはずです。

     今週から、今年の4-6月四半期決算の発表が本格化します。四半期決算はおおむね決算末から30日前後で発表することが要請されていますので、今週来週が発表のピークとなります。

     4-6月決算を見て市場参加者が安心して株を買い、半面で売りが減ることで相場の水準が上がることは期待できる話でしょう。非常に強気になれる、というような状況ではないと思われますし、相場全体からすれば依然としてボックス圏内の動きを想定すべき局面かと思いますが、業績を見て安心感から株価が戻るということを狙って買いポジションを取るといった戦術は銘柄によっては今来週有効であろうと思います。(あくまでも短期狙いですが。)

     そうした発想で注目すべき銘柄として以下のようなものが思い浮かびます。

    日東紡績3110(8/2)
    日産化学4021(7/29)
    昭和シェル5002(7/29)
    ミツミ6767(8/4)
    総合商社株
    など。

     ミツミはまだ明確に業績が回復するかどうか分からない段階ですが、上向きであろうと期待することはできる段階に来ていると思われます。典型的な王様と乞食銘柄(景気動向によって収益が大きく変動する会社の株)ですが、そろそろ乞食状態から脱する気配が出て来るところでしょう。

     銘柄右のカッコ内は業績発表予定日です。発表に向けて株価がどう動くか注目できると思います。インサイダー以外は発表される業績の中身を知るはずがないのですから、業績発表に注意すると言っても具体的に何かできるわけではありません。しかし、業績発表に向けてじり安になるような銘柄とか、逆に不自然に急騰するような銘柄は、多くの場合発表される業績数字が予想以上に悪い、などということがあるものです。注意するにしくはありません。

     ただし、業績数字については適時開示が近頃は徹底しており、事前予想に対して売上で10%、利益で30%以上狂う場合は業績発表に先立ってその事実が公表されることがふつうです。2週間くらい前には公表される例が多いことからしますと、今ですと8月第一週発表予定の業績については大きく狂うのであれば、すでに開示されているはずだというくらいには考えることができるでしょう。
    コメントする 2011/07/24 06:42

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