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  • モデレータの目(2011/8/29)

     先週の最大の注目材料だった「バーナンキFRB議長の講演」は、相場がどちらに判断すべきか迷う玉虫色でした。金融政策を発動するとは言わず、来月(以降)に何か決めるかもしれない、というニュアンス、経済成長を決めるのは金融政策ではない、という正論でボールを米議会に投げた、という姿勢。

     株価の反応は、寄付きからしばらくは売られたものの、その後回復してNYダウは二桁上昇。株価はバーナンキ発言を売り材料と見たのか?買い材料と見たのか?

     おそらくどちらでもない、ということでしょう。QE3が出て来なかったわけですから、寄り付きから売ったひとがいたのは理解できるところです。しかし、それに追随する売りは出なかった。とりあえず何もしない、と言ったわけですから当然かもしれません。となれば、売りポジションを閉じるひとも出て来るというわけで、株価は買い戻しで上昇、となった、のでしょう。

     日本株への影響はどうか?このところ日米株価はあまり連動しないことの方が多くなっています。市場平均のPBRが完全に1倍を下回る、などというレベルに落ち込んでいますから、売り方がそうとうに頑張らないとさらに大きく下げるのは難しくなっている、ということなのでしょう。引き続き日銀はETF買いを続けているようですし、日本株の比率が下がった公的年金も買いを入れていると観測されています。(リバランス買いです。)

     少し前は、「円高」、「金価格上昇」、などが「日本株下落」と連動していたわけですが、円はさすがに上がりにくくなって来ましたし、金相場も高値波乱の様相を示しつつあります。投機筋の足並みが揃いにくくなっているのでしょう。

     欧州の財政問題=銀行の財務問題、あるいは、米国の景気先行き懸念、などは何も解消していません。さらには、新興国のインフレ問題=金利引き上げ、も続いています。ただ、そうした数多くの懸念の「株価への織り込みの度合いが変わった」ということは確実に言える、そんな状況なのだろうと思います。

     先週のこのコラムのタイトルは「乱気流から脱出するか?」としました。実のところ今週のタイトルも同じもので良いような気もしました。まだ結論は出ていないわけですから、そうなのですが、売り買いの強弱感拮抗局面到来、といったくらいのタイトルにしておきたい、という気にはなりました。(日々の株価変動は落ち着いて来ていますし。)

     今週も週末には、米国の8月雇用統計の発表があります。相場が動くきっかけとなることの多い指標ですから注目しておきます。

     それからすっかり忘れていましたが、民主党の代表選挙が明日あります。小沢が推す海江田か?脱小沢の前原か?という構図でしょうか。どちらになっても、株価に何か大きな影響を及ぼすことはないと思いますが、どちらかと言えば、株式市場は前原支持のような気はします。明日には結論が出てしまう話ですから、民主党代表戦に絡んでポジションをどうこうする、ということはない、という意味でもあまり大きな材料にはならないのでしょう。

     新興国のインフレはかなりの部分、アメリカのQE2による資金流入と資源価格の上昇がもたらしたものです。QE2は6月に終了していますし、資源価格は少し落ち着いて来ています。そうしますと、少し長い目で見ますと新興国のインフレは収まる方向にあるのかもしれません。案外そうなれば日本の株価が上がる、という、風が吹くと桶屋が儲かる、式の関連を今のうちから考えておくと良いのかもしれません。
    コメントする 2011/08/28 05:40

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