スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス



  • モデレータの目(2011/9/1)

    ○けっこう下げた・・
     8月は株価がけっこう下げた月だった、と言えます。日経平均でみれば月間で9%の下げでした。欧州金融不安、米景気後退懸念、新興国のインフレ・利上げ、米国国債の格下げ、そして円高、政局の混乱と、株価が下げる材料には事欠かなかった、と言えます。

     円高⇒外国人売り⇒優良株総崩れ、ということで、日経平均が大きく下げたのは分かるのですが、実際に円ドルレートを見ますと、7月末の水準と大差ありません。もちろん8月4日に市場最大規模の円売り介入を実施したくらいですから、円高圧力が強かったことは確かでしょうが、レートだけ見ればむしろ安定していた、という推移でした。

     8月の指標の騰落率は以下のとおりです。

    日経平均   9833円 ⇒ 8955円 -8.9%
    ジャスダック 1268円 ⇒ 1219円 -3.9%
    NYダウ   12143ドル ⇒ 11613ドル -4.4%
    ナスダック  2756ポイント ⇒ 2579ポイント -6.4%
    円ドル    76.89円 ⇒ 76.60円 0.4%円高

     こうして見ますと、日経平均の下落率が突出しています。日々の売買動向を振り返りますと、「先物主導」、「外国人主導」といったコメントが目立つ月でもありました。日経平均が月間で9%ほど下げているのですが、ジャスダックは4%の下落、マザーズに至っては月間でほぼ横ばいの騰落でした。

     米景気の後退は即世界景気の停滞ですから、それを反映した株価下落は理に適ったことですが、8月の下げはそれ以上に需給面からの影響が大きかったということなのでしょう。

     QE2終了後の世界的な資金の流れ=株式から債券への流れ、これはQE2実施中に起きていたことの逆の動きと見ることができるのですが、まさにそうし資金の流れの中で、円が高い水準にあったということもあり、外国人中心に日本株(主に優良株)が売られた、というのが8月相場の実相だったようです。

     依然としてアメリカ景気の先行きは不透明ですし、対処たる金融政策も不確定、欧州の財政問題は深刻、というのが現在の環境です。ギリシャはすでに実質破たん状態ですが、同じことがポルトガル、イタリア、などで起きないとは言えないでしょう。(投機筋はぜひそうなって欲しいと思っている、でしょうね。)

     日本の状態は、日経平均が9000円を下回り続けるはずだ、というほどには悪くないのだろうと思います。上記のように、秋に欧州発の金融危機(もどき)が起きる恐れはあるのでしょうが、日本株はそうした時には買い向かう価値のある状況にある、とは言えるように思います。

     ごく目先で見れば、短期の騰落レシオが過熱圏にあることから多少の反落はあるかもしれない、しかし、数週間スパンで見れば日経平均9000円越え、あるいは1万円からみへの上昇といったことがあるかもしれない、という想定でいて良いのではないかという気がします。

    ○8月の出来事
     世界的に、株価は乱高下を繰り返しました。米国債の格下げという世紀のイベントもありましたし、欧州の財政問題は依然として深刻なままです。株価が乱高下するのも無理はない、というところだったのかもしれません。

     米FRBは今のところ様子見姿勢のようです。政府の出方を見て、9月以降に次の金融政策を決めれば良いとしているのでしょう。

     民主党は新たな代表のもとで政権を立て直すことができるかどうか?今後の注目です。

    8月2日 米債務上限問題一段落も景気減速懸念で株安・ドル安
    8月3日 大手商社資源高で4-6月収益好調、先行きは景気鈍化で懸念
    8月4日 介入で円ドル一時80円台 株価は反発力やや鈍い 日立と三菱重工一部事業を統合へ
    8月5日 4日NYダウ512ドル安
    8月6日 S&P、米国債をダブルAプラスに一段階引き下げ
    8月7日 G7財務相・中銀総裁緊急電話会議
    8月8日 日経平均一時220円安、米国債格下げ受け
    8月9日 8日NYダウ634ドルの暴落
    8月10日 FOMC超低金利継続決定⇒NYダウ430ドル高
    8月11日 NYダウ519ドル下落、仏格下げ懸念⇒仏銀行株急落で金融不安
    8月12日 NYダウ423ドル高、雇用改善指標で 仏伊など金融株の空売り禁止措置
    8月13日 スイスフラン下落、リスク回避マネーの動きに変化?
    8月14日 日本企業韓国に投資、工場建設相次ぐ
    8月15日 4-6月GDP1.3%減、7-9月は回復へ
    8月17日 フィッチ、米国債格付を最上位に維持
    8月18日 世界景気後退懸念+円高高止まり⇒日経平均9000円割れ
    8月19日 ハイテク関連株中心に震災後安値更新銘柄相次ぐ
    8月20日 円一時75円台、最高値
    8月21日 リビア、首都攻防⇒カダフィ政権崩壊へ
    8月22日 欧州企業の4-6月期業
    コメントする 2011/09/01 08:17

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可