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  • モデレータの目(2011/9/4)

     先週の日本株相場を振り返りますと、各種株価指数とも「若干プラス」という推移でした。米国株は週半ばには米景気の過度の悲観の後退、欧州財政危機への警戒感の薄れなどから上昇したものの金曜日の8月雇用統計で新規雇用の増加がゼロというひどい結果に大幅反落、週を通じても若干マイナスの結果となっています。

     日本の株式相場は、目先反落懸念、数週間では反発期待、その先は世界的な株価下落に引きずられて下落懸念あり、といったところでは、というのがこのところの認識でして、明日明後日あたりを見ますと日経平均が続落する恐れがあるのですが、週央からは少し反発する可能性が強いのではないかという気がしています。

     短期的にはさらに下押す恐れがあるが、数週間スパン(9月末くらいのイメージ)では例えば日経平均9500円からみへの上昇があるかもしれない、という見方です。

     その後は、例えば欧州で金融問題が深刻化して株価が大きく下落、連れて日本株も下がるという恐れは消えていないでしょう。欧州は結局銀行の不良債権問題を認識して解消に向けて対応する、というプロセスを辿らざるを得ないように思います。過去において日本の銀行業界が経験したのと同じことです。ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、イタリア、等々と問題が出るたびにつぎ当てをするような対処を続けても限界がある、となるしかないように思います。

     日本株について見れば、かりに上記のように数週間スパンで日経平均9500円水準に戻ったとしましても、その後反落する恐れが強い、という意味になります。また9000円を割り込んでしまうのでしょう。

     さらに長期の想定を考えて見ますと、日本株が上伸して日経平均1万5千円といった水準にまで上昇する(戻る)ことを期待したいところですが、そのようになるに違いないという確かな要因は今のところあるとは言えないでしょう。

     株価純資産倍率で見れば、現状は1倍割れ、です。株価収益率をどれくらい期待するか?(つまり、市場参加者がどれくらいのPERを付けてくれるか?)がなかなか分からないのですが、いくら何でも10倍くらいのPERは市場平均で付けてくれるだろう、と推定しますと、

    PBR=ROE×PER
    ですから、ROEが10%ならPBRは1倍、ROEが15%ならPBRは1.5倍となります。

     現状の株価は市場平均PBRが割り込んだ状態ですから、来期以降くらいを見通してROEが15%に向けて改善するということであれば、市場平均PBR1.5倍、日経平均で見て1万3500円くらいが期待できるという計算になります。

     現状日本企業のROEはせいぜい10%です。これを15%に引き上げるのは経営者が力量を発揮しなければ無理でしょう。力量と言う以前にそもそも経営者がROE向上にもっと真剣にならなければ無理だなという気がします。
    コメントする 2011/09/04 05:25

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