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  • モデレータの目(2011/9/11)

     先週末にかけて世界の株価は大きく下落しています。特に欧米の株価下落は急で、欧州の財政・金融不安がますます強いものとなっていることを示しています。

     具体的には、欧州株価の下落、通貨ユーロの下落、ということですが、ECBが取っている対策のひとつであるイタリア、スペインの国債買い入れに対して専務理事の一人であるドイツ人のシュタルク氏が抗議の辞任などということもあって、ECB内部の対立⇒不安の拡大、という図式になっていました。

     単一通貨のユーロを維持するのであれば、域内の財政政策を統一しなければだめなのは明らかでしょう。ドイツや財政健全な加盟国は財政規律を維持するが、南欧の国々は財政規律は無視というのであれば、システムの維持は不可能です。

     行き着くところは、ユーロの崩壊ですからそれを避けるためには、財政規律を守れない国はユーロから脱退するか、財政規律を守るつもりのドイツがユーロから離脱(してドイツマルクに戻る)ということしかありません。

     そういう抜本的な対策は打たれないのが常です。ということは、まだしばらくは彌縫的な策が講じられることが続くということになりそうです。

     それでもつのかどうか心配ですが、来月くらいまではもたせるのではないか、そんな気がしています。

     アメリカ株については、今日が9.11テロ事件から10年目の節目ということで、ポジションを落としたい向きの売りで先週金曜日は必要以上に下げたのではないかという気がしています。

     日経平均は、先週金曜日が8700円台、金曜日の引け後の時間外の先物市場で日経平均先物が8400円台にまで下げています。明日月曜日は、先物の値段に引っ張られるとすれば、200円がた下げてしまうということになります。

     個別銘柄のこのところの動きを見て、テクニカル指標面からの感じを加味しますと、さほど弱気に見る必要はないようで、日経平均が8500円を割り込んでさらにどんどん下げるという想定は悲観的過ぎるように思います。

     むしろ今週は反発と言いますか、戻りを試す、ただしかなり短期スパン(数日?)の、といった感じになるのではないかと思います。

     繰り返しになりますが、欧州の現状はきわめて深刻です。ユーロ崩壊といったことになる方が長期的に見れば健全という気すらしますが、せっかくの統一通貨をかんたんに捨てるとは思えませんので、ドイツから見れば不本意ながら、財政規律の建て直しは不十分、金融は再び緩和、という道を辿ることになるのではないでしょうか。

     多くの市場参加者の関心事は、今起きていることがリーマン・ショック後の(100年に一度と言われたような)深刻な事態に世界経済を陥れることになるのかどうか?ということでしょう。

     つまり、日本株で言えば、ショックによって株価が半分以下になる(つまり日経平均が5千円以下になってしまうといった)ような懸念があるかどうか?ということでしょう。

     確たる予想はできませんし、例えば日本について見れば、東南海地震が発生して経済がダメージを受けて、それがために株価が暴落するといったことも起こらないとは言えないわけですから、何とも言えないところがあるのですが、私は個人的には欧州発の金融ショックが起きても(すでに緩慢に進行しているのですが)、リーマン・ショック後のような株価大暴落はないだろうと思っています。

     理由は簡単で、「世界的にすでに株価はかなり下げてしまっているから」です。リーマン・ショックの前、日経平均は1万8千円まで上昇していました。1万8千円からの下げだったから、水準が半分以下になった、ということで、今の水準8700円から半分になる、というのはなかなか考えにくいことですし、売り方からすれば売り崩すのは難しいことでしょう。

     そういうことで、株価が暴落するといった懸念はそんなに強くないのですが、もっと長期で見たときに、株式をどう見るか?という問題は相当な難問です。

     世界的に中央銀行が資金(紙幣)を大量に経済に供給してしまったこと、ひょっとするとこの先もさらに供給するだろうということ、これが事実としてあるわけですから、今は一部の資源とか貴金属の上昇という形の留まってはいますが、その内に「モノの値段が上がる=インフレ、になる」ということを想定するのは自然なことです。

     一般論からすれば、インフレに対しては実物資産はヘッジの役割を果たしますし、株式もインフレには強い資産、ということになります。株式は会社の資産の所有権であり、会社は事業を推進する中でインフレには対応できるからです。

     ただ、今のところそうした想定に基づいて株式が
    コメントする 2011/09/11 05:50

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