スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス



  • モデレータの目(2011/9/19)

     株式市場は先週の水曜日以降小康状態になっています。

     ギリシャの財政破綻⇒南欧諸国への懸念波及⇒南欧諸国の国債価格下落⇒EU中核国(ドイツ、フランス等)の銀行の資本毀損懸念⇒欧州発の金融ショック懸念⇒株価下落、という流れに一応の歯止めがかかったためです。

     ドイツ首脳とギリシャ首脳の話し合い、ギリシャへの追加支援の決定、日米欧の中央銀行による欧州銀行への米ドル資金の供給決定、といったことが歯止めの中身です。危機を懸念して(あるいは期待して)売りポジションを取っていた市場参加者の買戻しで相場は反発となりました。

     マクロの株価材料としては、上記の「欧州金融不安」と「米国景気の先行き懸念」が二大材料となったと見て良いようです。(今後を考えますと、中国の不動産バブルが台頭して来る可能性が強いことも頭に入れておく必要はありますが。)

     欧州金融危機は、最終的には一部の国の部分的デフォルト⇒銀行の不良債権処理⇒銀行への公的資金の注入、ということで決着するのだろうと予想されます。ということは、今回の対ギリシャ措置と日米欧中央銀行による米ドル資金の供給はあくまでも小康状態にまで持って行った策、ということであって、欧州金融危機の懸念はまだ完全には去っていないと見るべきかと思います。

     米国の景気動向については、うまく回復していない、という点では合意が形成されているのでしょうが、対策はまだどうなるか分かっていません。昨年は量的緩和(QE2)が発動されて(それによって株価も回復した)わけですが、今年はどうなるか?また金融の量的緩和(QE3)となっても株式市場は評価しないかもしれませんし、オバマ大統領は35兆円規模の景気対策を打ち出していますが、その財源は主として富裕層への増税という案ですから、大統領選挙を来年に控えてそう簡単に議会を通るとは思えないでしょう。

     これらの材料はいずれにしても後数ヶ月で結論が出る類のものだろうと思います(欧州が抜本策を先延ばしにする恐れはありますが)。株式相場とすれば、数ヶ月後にはこうした材料を完全に織り込んだものになるのでしょう。

     日本株の目先の想定としては、先週後半に大きく反発したこともあって、今週初続伸すれば反落があってもおかしくない。しかし、その後もう少し上まで相場が戻る可能性はありそう(日経平均で9500円からみまでの上昇もうまくすればあるかもしれないでしょう。)

     その先については、欧州金融危機の再燃懸念もあり相場は下落あるいは上昇失速といったシナリオがありそうなところです。

     いずれにしましても、今年も「11月に買って(翌年の)5月に売る」という格言(指針)が有効になりそうな気配です。
    コメントする 2011/09/19 12:34

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可