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  • モデレータの目(2011/9/24)

     欧州発の金融危機懸念+米国発の世界的景気後退、という材料で世界的に株価が下げているわけですが、それぞれの国の代表的な株価指数の騰落率を見ますと、けっこう大きな差があります。

     比較のために、リーマン・ショック後の安値 ⇒ 直近の安値、という期間でそれぞれの指数の騰落率を見てみますと以下のようになっています。

    日経平均   +21%
    トピックス   +6%
    NYダウ    +65%
    香港ハンセン +65%
    上海     +47%
    ドイツDAX   +42%
    英FT     +48%

     欧州の金融危機懸念と米国の景気先行き懸念は、今に始まったことではなく、昨年の春辺りから繰り返し相場変動の材料となっていたものです。欧州の事態はEUのリーダー国が抜本的な策を取らないために徐々に深刻化し、米国の景気は昨年秋にQE2という金融政策が採られて効果が期待されたものの、どちらかと言えば失敗に終わった、という状況が今年の初夏辺りの認識であり、それ以降相場は下落を続けてきた、という推移です。

     欧州金融危機懸念+米国発の世界的景気後退、によって一部で言われているような「リーマン・ショックの再来」があるとしますと、株価とすればリーマン・ショック時の水準までの下落を覚悟しなければならない道理で(そうなることが『絶好の買い場提供』になるという見方もあるわけですが)そういう目からしますと、現時点の株価水準は世界的にまだまだリーマン・ショック後の安値からは高いところにあると言えます。

     各種株価指数を見ますと、日本を除けばおおむね5割からそれ以上リーマン・ショック後の安値よりも高い水準にあります。リーマン・ショック後の世界経済がいかの混乱していたか、当時と比べれば、今はそれなりに回復した後である、ということは言えるようです。

     騰落率で見ますと、日本株の回復の鈍さが目立ちます。ただ、この間日本円が米ドルに対して25%くらい上昇していますので、例えば日経平均を米ドル建てに直して見ますと、円ベースでは21%の上昇ですが、米ドル建てなら51%の上昇になる計算です。米ドル建てで見れば、日本株も他国の指数と同じくらい回復している、とも言えます。

     それでも、トピックスの回復の鈍さは際立っています。主因は日本の銀行株の株価不振にあります。日本の銀行は収益モデルを確立することなく迷走を続けている、かの如く見え、それが株価不振に直結しています。

     欧州発の金融危機 ⇒ 世界中の株価下落、というシナリオは、実のところそんなに独創的なものではありません。南欧諸国の財政状態の悪化はずいぶん以前から問題になっていたわけですし、それに対して抜本的な対策が採られているという印象はなかったわけですから、例えば投機筋からすれば、ユーロ売り、欧州株売り、という戦略は容易に思いつくものだったでしょう。

     今現在考えなければならないことは、①現時点の株価水準、初夏からおおむね各国で15〜30%下落したが、それでもリーマン・ショック後の安値から見ればまだ5割くらいは高い水準、は今後いろいろな進展を見せると思われる欧州金融危機等の影響を織り込んだ水準なのかどうか?という見極め、と、②ショックが起きるとすれば何時ごろと想定するか?、③ショック時の下落は買いとなるのかどうか?といった諸点でしょう。

     ①はきわめて想定が難しいことです。想定が難しいと言うより、金融危機の懸念に対する温度差が欧州首脳の間にあり、適切な対処がなされるかどうか?画予測不能だ、という点があってほとんど想定不能と思われるためです。

     私は、欧州の金融危機の懸念はリーマン破綻の頃の事態よりはるかにコントロールが易しい部類の出来事だと思っています。国の破綻は企業の破綻と違い、誰がどう見ても破綻後の対応に対する国民の理解が得やすいはずだからです。(リーマンなど消滅して当たり前、という人はいても、ギリシャ国が消滅すれば良い、などと言う人はいないでしょうから。)

     しかし、現状感じる「温度差」からしますと、カタストロフィーが起きないと本腰を上げないかもしれないな、という気が大いにします。

     となれば、すわリーマン・ショックの再来か、と思わせるような事態が発生する、そしてその時期はやはり「10月」か、と思わせます。

     そして、ほぼ間違いなく、そうしたショックによる株価下落があれば、それは買い場、となるでしょう。

     個人的には、欧州金融危機はリーマン・ショックのような規模にはならないのでは、と思っています。例えば日経平均が7000円すれすれになる、といったことはないのではないか、という意味です。しかし、だから今の水準の日
    コメントする 2011/09/24 10:24

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