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  • モデレータの目(2011/10/2)

    ○続落、外人売りで・・
     「8月は株価がけっこう下げた月だった」と先月コメントしました。9月は反発になるのでは、とも書いたのですが、結果は続落でした。外国人売り継続で続落、

    世界的に欧州財政・金融懸念、世界景気鈍化懸念が解消することはなく、むしろ悪化した、という月でした。

     為替レートは極端な円高進行が止まった、という印象です。世界景気鈍化懸念⇒新興国経済悪化⇒新興国から資金流出⇒新興国通貨安・株安、という流れが起

    きた中で、日本は新興国の部類に入る、というわけではないのですが、米ドルに対して円高一服といった動きになりました。ただし、欧州の財政・金融危機の影響で、円は対ユーロでは上昇傾向が続きました。

     9月の指標の騰落率は以下のとおりです。

    日経平均   8955円 ⇒ 8700円 -2.8%
    ジャスダック 1219円 ⇒ 1170円 -4.0%
    NYダウ   11613ドル ⇒ 10913ドル -6.0%
    ナスダック  2579ポイント ⇒ 2415ポイント -6.4%
    円ドル    76.60円 ⇒ 77.07円 0.6%円安

     9月は中間期末で、月末の株価は多くの企業にとってけっこう重要な意味を持っています。これだけの株安となりますと、持ち合いの株式をたくさん持っている

    企業にとっては大変で、これから株式の評価損計上というニュースが多く出て来ることになります。株価への影響はそれほど大きいとは思いませんが、11月の中間決算発表前後には注意すべきかもしれません。

     現状の株価水準は、春先からかなり下げた水準であるわけですが、ここから何かの材料でさらに株価が下離れする可能性が強いのかどうか?逆に反発することを期待すべきなのか?10月、11月の株式相場の視点はこの点に尽きるでしょう。

     10月は株式投資にとってはもっとも危険な月、と言ったというマーク・トゥエインのことを毎年のように書いているのですが、暴落があるとすれば10月中旬~11月初旬でしょう。(ブラックマンデー、リーマン・ショック、等々のアナロジーからしまして。)

     今年について言えば、材料として考えられるのは欧州金融危機に尽きると思います。(日本の東南海地震といったこともあるかもしれませんが。)

     すでに実質破綻しているギリシャを「破たん処理せざるを得なくなり」、「続いてフランス、ドイツの銀行の資本不足⇒資金調達困難⇒公的資本注入」というプロセスに至る、その最初の時点で株価が大暴落、というシナリオです。(正確には、投機筋に市場が売り崩される、ということです。)

     欧州のリーダーたちは、今の困難を何とか軟着陸させようとしているようです。軟着陸が成功する確率は古来小さいように思いますが、ドイツ、フランスなどが協力すれば可能なのかもしれません。日本の不良債権処理では軟着陸を目指して10年近くもがいた挙句、2003年の公的資金注入でやっと収束しています。)

     10月~11月の暴落を決め打ちはできないと思いますが、ポジション管理という点では、暴落があってもOKというポジションで進むべきで、もし暴落があればその時は買いポジションをとるという基本姿勢で良いのでしょう。

     欧州危機による暴落があれば、その後の上昇が期待できます。11月に買って5月に売る、という話になるわけで、その前に年末に向けてけっこうな上昇があるかもしれません。欧州危機が先送り、となっても同じような相場展開になるかもしれません。今の株価水準がほぼ出発点になって、例えば日経平均で9000円超え、といったことがあるかもしれません。

     注意深く相場推移を見て行く価値が普段以上にありそうな今来月だ、となりそうです。。

    ○9月の出来事
     
     株価が日々大きく下がったとか上がったというニュースの多い月でした。春先から下落した株価が強弱観対立の中で大きく変動した、ということでしょう。先行

    き株価暴落の懸念を抱えながら市場参加者の心理が大きく振れたことを示しています。

     欧州財政・金融危機+米国景気の鈍化(=世界景気鈍化)、ということで先進国の株・通貨が売られたことに加えて、新興国の株・通貨が売られる、という事態

    にも立ち至っています。欧州駄目、世界景気鈍化懸念で新興国駄目、ということで、米ドルが意外に下げなくなった、などということになっています。

     欧州の懸念はなかなか消えないようです。これからも、ギリシャ破綻か、といったニュースが頻繁に出て来るのでしょう。ドイツは支援の姿勢ではあるのですが

    、なかなか煮え切らないという印象です。また、EUは国の数が多い大所帯ですから、意思統一がそうとうに難しい、という問題を抱えたままです。投機筋がそうし

    た動きの鈍さに付け込んで一気に売り攻勢をかけるということが起きる恐れがあると言わざるを得ないでしょう。

     円高もあって日本企業による海外企業の買収が非常に活発になっています。海外資産を手に入れることで日本経済の矛盾が解決するわけではありませんが、せめ

    てもの対応策、とは言えます。いずれ円安局面が到来したときに多少はプラスになるはずですから。

    9月1日 ブラジルが利下げ 新興国のインフレに変化?
    9月2日 野田内閣発足
    9月3日 8月米雇用増加ゼロ⇒2日NYダウ253ドル安
    9月5日 円高で日本企業による海外企業買収高水準
    9月6日 ギリシャ国債急落、欧州金融不安再燃⇒欧州株大幅下落
    9月7日 日銀政策決定会合新政策打ち出さず
    9月8日 7日NYダウ、オバマ3000億ドルジョブ・パッケージで275ドル高
    9月9日 シュタルクECB専務理事辞任で欧米株価急落 ← ドイツの非協力を嫌気
    9月10日 オバマ大統領35兆円の景気対策発表 ⇒ 高所得層への増税が財源 ⇒ 議会通過疑問
    9月11日 G7閉幕、欧州不安抑制へ債務削減対応合意
    9月12日 スズキ、VWと提携解消申し入れ
    9月13日 イタリア、中国に国債購入依頼
    9月14日 ドイツ、ギリシャ救済に多少の歩み寄り⇒株価反発
    9月15日 スイス、5~9日に一日平均22兆円の資金供給
    9月16日 日米欧中銀がドル資金供給⇒不安心理後退⇒世界的に株反発
    9月18日 中国住宅価格の上昇続く⇒バブル懸念進行
    9月19日 上場企業減益でも株主還元
    9月20日 S&P、イタリア国債を一段階格下げしシングルAに
    9月22日 欧州金融不安で欧米アジア株価軒並み大幅下落
    9月23日 G20会合受け欧米株価若干の反発、しかし行動計画は先送り
    9月24日 欧州危機+米景気後退懸念⇒株価下落+商品価格下落
    9月25日 世界景気鈍化懸念 ⇒ 株、金銀、新興国通貨など下落
    9月26日 日経平均8400円割れ ⇒ 引け後の欧州市場では株価反発
    9月27日 ドイツ首相ギリシャ支援表明で欧米株急反発 日経平均8600円回復
    9月28日 政府、JT株等売却方針
    9月29日 欧州委員長、金融取引税のEU導入提案
    9月30日 4~9月日本企業による海外M&A3兆円に倍増
    コメントする 2011/10/02 09:11

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