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  • モデレータの目(2011/10/16)

     日本株相場の現状認識は以下のようなものだろうと思います。

    い)欧州金融危機の影響で株価が底割れする恐れは少し遠のいている。(ただし、欧州金融危機が去ったわけではない。)

    ろ)上記とも関連するが、為替の極端な円高傾向もなくなりつつある。

    は)復興のための政府支出という経済への「実弾」の寄与が少しずつ現実の経済活動活発化につながりつつある。

    に)(これは日本の相場だけについてではありませんが)相場の暴落を期待する投機筋の力はかなり削がれて来ている。(ひとつには規制の影響、さらには商品価格の下落により投機筋の運用成果が落ちてしまって動きにくくなっていることが影響しているでしょう。)

     こうした現状認識に基づいて当面の運用方針を決めるとしますと、次のようなものになるだろうと思います。

    1)相場の底割れに期待するポジションはあまり魅力がなくなったので、空売りポジションは日計りといったごく短期のもの以外はあまり実行しない。

    2)日経平均はおおむね9000円プラスマイナス500円くらいのレンジ内の動きを向こう数ヶ月想定する、といったところであろうから、今の水準であれば、買いで利益を得ようと考える価値がありそうだ。(ただし、レンジ内の動きを想定するとしても、アウト・オブ・ザ・マネーのオプションを売るポジションを持つことは原則しない。予想外の変動はある可能性はあるし、例えばの話、また大震災規模の地震が起きる恐れもある。)

    3)とはいえ、欧州金融危機はまだ去っているわけではなく、投機筋の空売り攻撃で相場が思わぬ下値を見ることもあり得るので、そうしたことが起きても大丈夫なポジションの規模に留め、一時的なショック安の際に買い向かえるように用意しておく。

    4)おおむねレンジ内の動きを想定するが、向こう数週間で短期間に継続的に相場が上昇し、売り方総崩れといった感じで株価が急騰する局面もあるかもしれない。そうした局面で買いで成果を挙げようという姿勢は持っておいた方が良いかもしれない。(例えば11月とか12月の日経平均コールオプションを買いヘッジ的な感覚で買うといったポジションで対応できる。)

    5)毎年のことであるが、3月期決算会社の中間決算発表シーズンであり、大幅な下方修正⇒株価急落、というケースが出て来る可能性がある。(逆に大幅上方修正⇒株価急騰もあるわけですが)円高の影響を受ける企業、商品価格の下落が収益にマイナスに作用する企業、株価下落や電力債の価格下落が悪影響を及ぼす企業、などについては、株価がかなり割安でない場合収益見通しの変化の影響を受けて下落、などということが起きる可能性が強いので注意する。

     パリで開かれたG20に注目していましたが、予想通りということでしょうか、参加国それぞれの思惑と危機に対する認識の差を感じたといったところです。すでにドイツ、フランスの銀行も格下げにあっているにもかかわらず銀行の資本増強のために公的資金を投入することには抵抗が強いようです。そんなことを言っていられなくしてしまったことが問題なわけですが、危機感というものはいつでもひとによって違うということなのでしょう。

     ただし、公的資金の注入も含めて用意されつつあることは確かのようですから、どこかで大ショックが起きて空売り筋が大戦果を挙げる、などということにはなりそうもなくなった、という感じはします。(空売り筋はやる気をなくしつつあるだろうな、といった感覚で。)

     特に、空売り筋(ヘッジファンドなど)に対する金融(=シャドウバンキング、という表現をしているようです)に対して規制を強めるといったコメントを出しているようで、空売り筋の行動を封じるという認識を強く持っているようです。(このあたりは、1990年代に日本が無防備に空売り筋に市場を蹂躙されたことなどを踏まえてのことでしょう、というより、当時空売りで大もうけしていた人たちの仲間が今欧州金融危機で苦悩している関係者だ、ということかもしれません。)
    コメントする 2011/10/16 11:06

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