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  • モデレータの目(2011/10/23)

     先週の金曜日の米国株式市場でNYダウは200ドル以上上昇して11800ドル台に乗せています。欧州金融危機が多少遠のいたこと、現在発表中の米国企業の7-9月期業績がそこそこの水準であること(特にハイテク関連企業)、米マクロ経済の状況が思わしくないため金融緩和の可能性が強くなっていること、などが原因ですが、需給で見れば売り方がポジションを諦めて買い戻したというのが株価上昇の主因でしょう。

     先週のこのコラムで売り方総崩れ局面がありそうかどうか、とタイトルしたのですが、米国では部分的にせよ売り方の買い戻しが株価を上昇させるという状況が起きているようです。

     NYダウは、今月に入ってからすでにおよそ8%上昇しています。ナスダック指数は9%強の上昇です。米国のマクロ経済は依然不透明ですが、ミクロで見ますと、住宅価格が多少持ち直している、とかハイテク企業の業績が好調といったプラスの面がけっこうあってそれらが株価を支えているようです。NYダウは先週金曜日の段階で今年8月上旬の水準を取り戻しています。日経平均で言いますと、おおむね1万円の水準です。このところ徐々に、NYダウと日経平均の「サヤ」が拡大しているのですが、それでもNYダウが12000ドルになろうかという時に日経平均が9000円にも到達できないというのは違和感のある残念な状況です。

     アメリカ株先導で日本株上昇をもたらしてくれるのかどうか?確たることは言えませんが、NY株の上昇は日本株にプラスではあると言えるでしょう。米金融緩和となりますと、円高ということになって、事実金曜日の為替市場では一時円が対ドルで史上最高値を更新しています。円高⇒輸出関連株への売り圧力増加、となりますので、日本株(とくに日経平均)にはマイナス要素ですが、すでにこれだけの円高水準ですから追加的に円高になるにしても限定的としておくことはできるように思います。

     日本でも企業業績発表シーズンに入っており、今週から11月中旬まで毎日200社とか300社の業績が発表されます。今四半期においては、大震災の影響、円高の影響をもろに受ける決算となるわけで、思わぬ下方修正が出て来る恐れもあります。個別銘柄のトレーディングでは、決算発表時期は注意が必要ですが、今四半期の場合はとくにそうです。

     欧州情勢は依然として不透明ですが、決定的なカタストロフィーということには至りそうもなくなった、とは言えるのではないでしょうか。ギリシャの債務帳消しの水準を決めて、民間銀行が損失を被ること、その損失見合いの増資を行うこと、のふたつが喫緊の難問ですが、ギリシャ国債の半分強の債務減額+10兆円規模の銀行への資本注入については、ほぼ決定と見ていいようです。

     最大の問題はドイツと他の国々(フランスなど)との妥協がなるかどうか?のようです。残る課題として欧州金融安定化基金の規模とそのファイナンス方法があるのだそうですが、最大の資金の出し手であるドイツが応じないことには話は進みませんから、外野から見ている向きとしては、ドイツが早く妥協して欲しいものだという気になります。

     日本時間の今夜のEU首脳会議、その後の諸会合でどの程度先行き不透明さがなくなるのか大いに注目です。なかなか主体的に動かないのが日本の当局のようですが、27日からの日銀政策決定会合で(円高対策などもあって)金融緩和策の強化などの政策が出て来ればずいぶん株式相場の後押し材料となると思うのですが、どんなアクションがありますか、国内企業の業績動向ともども注目ではあります。
    コメントする 2011/10/23 04:39

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