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    英ポンド/円相場は、122円水準で揉み合う展開になっている。欧州債務問題の先行き不透明感が強まる中、ポジションを一方に傾けることが強く警戒されている。12月8日にイングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定委員会を控えていることも、様子見ムードを後押ししている。


    オズボーン英財務相は11月29日、秋季報告書で経済・財政見通しを発表した。国内総生産(GDP)に関しては11年+0.9%、12年+0.7%としており、リセッション(景気後退)までは見込んでいないものの、今後の経済成長に関しては極めて慎重なスタンスが示されている。14年+2.7%、15年+3.0%と徐々に成長路線に回帰する見通しだが、今回の予想は欧州債務問題が解決に向かうことを前提にしており、今後の債務問題の進展状況次第では、リセッション入りの可能性も排除できない状況にある。加えて、財政赤字については、2012年度が従来予想の1、100億ポンドに対して1、200億ポンド(約14.6兆円)としており、緊縮財政圧力が強まらざるを得ない状況にある。8日の記入政策委員会では政策金利の据え置きがほぼ確実視されているが、資産買い取りプログラムの規模に関しては、現行の2、750億ポンドから更に拡大させる必要性がコンセンサスとなりつつある。日英の金融政策環境の違いが、ポンド相場の上値を圧迫する展開が続くことになるだろう。


    一方、9日の欧州連合(EU)首脳会合であるが、マーケットは有事対応に対する期待感が強い。ただ、先行して行われた5日の独仏首脳会談では欧州金融安定化基金(EFSF)の拡大やユーロ共同債構想などについて明確な拒否姿勢が示されており、マーケットの期待感にユーロ圏首脳が応えることができるのかは不透明感が強い。マーケットには根拠が良く分からない楽観ムードが広がっているが、それだけに失望売りが広がるリスクに対しては注意が必要だろう。日英経済のファンダメンタルズよりも、リスク投資環境全体の地合が重視されていることは否めない。


    EU首脳会合の結果待ちの地合になるが、いずれにしてもポンド相場の上昇余地は限定的だろう。欧州債務問題の深刻化で英国債に退避需要も発生しているが、今後も英中銀が追加緩和策に動く方向性に変化はなく、ポンド相場の本格反発を想定することは難しい。ポンド売り・円買い方針を継続したい。


    今後一週間の予想レンジは、120.00〜123.00円。

    http://blog.livedoor.jp/daikifx/
    コメントする 2011/12/08 02:35

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