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  • モデレータの目(2012/1/15)

    <フランスなど格下げ>
     予想とおりという道筋だったのでしょうが、ついにS&Pがフランスなど欧州9カ国の国債を格下げしました。フランスはトリプルA格を喪失、ドイツとの差を意識せざるを得ない状況に追い込まれた格好です。ドイツとフランスが手を組んで、ドイツ流のやり方(財政規律の強化)によって危機の収束を図る、というやり方に対する障害が増えたかもしれません。

     もっとも格付などというものはしょせん米国の民間企業が勝手に決めているだけの話で、市場関係者が無視すれば何の悪影響もありません。特に、フランスは最上級から二番目に落ちただけで、まだ米国と同格、日本よりも上です。

     欧州のリーダーたちは、国債の格付が何か決定的な影響力を持っているわけではないことが今では明らかになっているのであって、特に問題はない、という立場を表明していますし、本当にそう思っているのでしょう。

     格付会社≒投機筋、といった連関もこれまでにいろいろ言われて来たことです。欧州金融システムとユーロを崩壊の淵に陥れて儲けよう、という国際的投機筋の意向を受けて格付会社が行動した、といった見方もできなくはないでしょうし、投機筋は今では案外ユーロの全面的崩壊などは狙っておらず、イタリアやスペインの国債を「安く(つまり高金利で)」手に入れて、その後のキャピタルゲインを手に入れようとしている。つまりは、フランスなどの格下げで欧州金融システムが混乱すれば、イタリア、スペイン、フランスなどの国債を安く買い叩くチャンスになる、と思っているだけかもしれません。(ギリシャはまずくするとどうにもならず、ユーロからの離脱を余儀なくされるかもしれませんが。)

     いずれにしましても、今週はフランスなどの格下げを受けて株式相場がどう反応するかをまずは確認した上で進むことになります。格下げ⇒欧州投資家の日本株売り⇒日本株下落、というシナリオもあり得ますし、欧州投資家の売りはすでに峠を越えており、売りが出るとしても相場の下げにはあまり繋がらないといった展開も考えられます。数日の相場を見ればどちらになりそうか、ある程度はっきりするでしょう。 

    <需給>
     相場は循環する(上がったり下がったりする)ものですが、需給が良くなると買いが買いを呼ぶといった好循環が起きます。好循環の極限状態がバブル相場です。需給が悪くなると逆に売りが売りを呼ぶという悪循環に陥ります。

     日本株相場は過去20年くらいの長きに亘って、法人や金融法人が持ち株を売るために起きた需給の失調を背景に「悪循環」が起きやすい状況にありました。残念ながら、今でも需給は悪循環に陥りやすい状況にあると言わざるを得ません。

     根本的な解決は、日本の個人及び個人資金を元とする投資家(典型は投資信託)が日本株を買い越すようになることによってしか達成されないのですが、そういう状況になる見込みは今のところ立ちません。ひょっとすると未来永劫そうならないかもしれません。

     資金はあるが資本のない国、というのが残念ながらわが日本なのです。そして、資本不足を補っているのが外国人です。外国人の日本株買いが日本国内投資家の日本株売りを吸収して来たのです。

     外国人投資家は別に日本経済を助けたいと思って日本株を買っているわけではありません。儲かると思えば買う、そうでなければ売る、ということを繰り返しているだけです。

     今のところは、日本株は割安のようですので海外勢は買い越しを続けている、というわけです。

     こうした状況から、日本株の需給は海外勢の売り買いの動向によって大きく左右されてしまいます。2005年〜2007年は海外勢の大幅な買い越しによって日本株が上がりましたし、昨年後半は海外勢の売りで日本株は下げたわけです。

     実のところ、昨年については3月の大震災及び原発事故がなければ、おそらくは夏場にかけて需給の好循環によって日本株はけっこう上がっていたのではないか、と思われます。

     実際は、大震災・原発事故及び夏場以降の欧州金融混乱の影響で日本株需給は悪循環に陥り、相場が大きく下げたのですが、環境が変わればまた好循環の局面が訪れても不思議ではありません。

     今年前半の相場を想定する、として、欧州危機の一応の落ち着きといったことがあれば、日本株の需給において好循環局面が到来してもそんなに違和感はないのではないか、と思います。

     企業業績は、震災の影響がなくなり、円高もさらに進行ということでないとすれば、来期は3割とか5割の増益が見込めるかもしれません。欧州勢の売りも峠を越すかもしれません。となれば、需給が好転して日経平均で昨年2月の10
    コメントする 2012/01/15 06:36

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