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  • モデレータの目(2012/1/28)

     先週1週間で日経平均は70円ほどの小幅上昇、先々週の上昇から一服局面を迎えたといったところです。さてここから上か下か?

     外部環境はやや好転しているとはいえ、依然として相場には逆風です。ユーロ安は一時ほどではなくなりましたが、欧州金融危機のリスクは高いままですし、日本経済のアキレス腱のひとつである中東原油依存体質が欧米のイラン原油禁輸阻止でかなりの懸念材料になっています。

     昨年が31年ぶりの貿易赤字であったことが示されて円高懸念が薄れた面はあるのですが、日本の輸出企業の業績が上向きそうだというところまでは至っていません。結果、日本株の市場平均予想PERは15倍ほどで、世界的に見て割安とはなかなか言いにくい状況が続いています。

     他国の株式相場を見ますと、欧米株価はおおむね昨年秋あるいはその前の春の水準をクリアしつつある、というところまで回復しています。一方で、アジア各国の株価は出遅れています。日本株も同様なわけですが、やはり中国経済の成長鈍化傾向を反映しているのでしょう。

     日本経済もアジア経済の一部と見なされている、ということなのでしょう。アメリカやヨーロッパの株式のように戻るということにはなっていません。あれだけの金融システム問題を抱えてなおヨーロッパの株価が日本より相対的に好調というのは何だか許せない気もしますが、短期的に見れば通貨安が輸出の拡大につながって経済を潤すということはある、ということなのでしょう。(アジアの中では、韓国が通貨安を武器に日本製品の市場を奪うということが起きています。)

     需給面はだいぶ落ち着いて来ているように見えます。何があっても株価は下がるといった状況ではなくなっています。ヨーロッパの投資家は資金回収に追われて保有する日本株を大量に売ったと思われますが、そうした売りも一段落しつつあるということなのでしょう。

     来週以降、相場が上か下か、見方が分かれるところかと思いますが、おそらくはしばらく休んだ後再上昇というシナリオの方が確率は大きいのではないかと思います。

     このところ個別銘柄で見ますと、長いこと下げ続けていた銘柄の株価が急転して上昇する、といった現象がよく見られます。こうした急転上昇の後はたいてい反落してがっかり、ということが多いのですが、銘柄によってはしばらく時を置いて再度上昇⇒本格上昇、となるものも多いのです。そうした銘柄が増えれば相場は全体として上昇、となります。

     現時点では、昨年来の戦術である「11月に買って(翌年の)5月に売る」という路線を変更することはないのだろうと思います。

     今年の春〜初夏の時点で、どの程度まで株価が回復するか?来期の企業業績予想に強く依存しますので、なかなか想定は難しいのですが、昨年秋の高値を越えて、うまくすれば、昨年の大震災前の高値もクリアする、日経平均で見れば1万1000円内外の水準、ジャスダック平均で見れば1500円位、いずれもここからおよそ2割くらい上、となるわけですが、その程度の水準をイメージしておく、といったところではないかな、という気はします。
    コメントする 2012/01/28 12:00

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