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  • モデレータの目(2012/2/5)

     今週の日本株はけっこう注目でしょう。

     足もと第3四半期の企業業績が発表になっています。全体としてはそこそこというところかと思いますが、民生用電機メーカーの業績はほとんど壊滅的です。ソニーしかり、シャープしかり、7000億円を越える損失計上を公表したパナソニックしかり。しかし、そうした壊滅的な業績発表を受けて株価は総じて反発しています。

     思い起こせば、2008年〜2009年には企業業績の下方修正あるいは赤字発表⇒株価暴落、という連鎖が目立ちました。当時は「株価水準」が今よりも高かったので、実態を懸念して売る株主が多かったということでしょう。

     そして今は?となりますと、実態は悪いのですが多くの株主は「すでに株を売っていた」といったところです。ひどい決算発表⇒株価反発、はまさに株式市場の「先見性」を表している、と言えるでしょう。(本当にそうであることを願っている、という面もありますが。)

     欧州の金融リスクはほとんど軽減していません。しかしながら、かなりの部分織り込んだ、という面はどんどん強くなっています。ドイツの株価がよそから見ればほとんど「ノー天気に」上がっていますが、ドイツ主導で欧州金融危機は解消に向かう、というシナリオを信じるのであれば、それはそれこそ株式市場の「先見性」の発揮となるのでしょう。(私はかなり懐疑的ですが。)

     毎月月初は「アメリカの雇用統計数字発表」というイベントがあります。先週がそうだったのですが、今回については「予想以上の好転」ということで、NYダウは150ドル規模の上昇、ナスダックも過去数年の高値を更新、という明るい反応になっています。

     中東情勢、イラン対欧米、シリア情勢、と今週もさまざまな不安要因を抱えたまま相場は進むとなるのですが、出遅れという意識もあるのでしょうし、日本株が少しは上に抜けるという展開を期待しても良いのかもしれません。

     相場格言の節分天井ということもありますし、期待はしたが結局小動きに終始した、ということもあるのかもしれませんが、少なくとも急反落に賭けて売りポジションを取るべきだ、ということにはならず、多少は上向き、うまくすれば日経平均9500円を窺うところまで上伸するかもしれない、と淡い期待を寄せる、くらいのことは言えるのではないかという気がします。

     話はちょっと外れますが、先週の新聞記事で、商社の海外事業からの配当収益が1兆円規模になりそうだ、というものがありました。商社、とくに大手は海外の資源利権の獲得に注力して来ており、そうした投資が結実しつつある、ということでしょう。

     わが国経済の将来像については必ずしも楽観的なものばかりではない、というよりも有体に言って悲観的なものの方がはるかに多い、というのが現実だろうと思います。

     確かに不安要素は多いのですが、大手総合商社の海外投資が利益を生んでいる、といったニュースを見ますと、人口減、高齢化、モノ作りにおける競争力の(相対的)低下、といったマイナス材料に対する「有効な施策」がどんなものであるのか?という問いに対する有効な解の例を見る気がします。
    コメントする 2012/02/05 06:51

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