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  • モデレータの目(2012/2/12)

     株価は日経平均で見て昨年10月以来の9000円大台を一時回復し、あまり力強さは感じないものの何とか上昇軌道を画いています。

     数ヶ月スパンのトレーディング戦略として昨秋から「11月に買って5月に売る」という方針で来ているわけですが、昨年11月の水準が日経平均でおおむね8500円弱くらい、今が9000円ちょっと下、ということからしますと、まずは方針堅持ということで良さそうな感じです。

     ここから日経平均で1万円越えまで行けるのか、それ以上もあるのか、それともどこかで失速してまた8000円台前半に落ち込んでしまうのか?どちらのシナリオもありそうですが、米国株の回復、ドイツ株の回復等々を見ますと、日本株ももう一段の上昇を(初夏くらいまでに)期待したいものだ、という気がします。

     ところで、株価とは何か?と考えて見ますと、理屈としては、現在の株価は「将来の企業のキャッシュフローを現在価値に割り引いたもの」ということになる、と教科書には書いてあります。

     キャッシュフローはどのキャッシュフローか?とか、現在価値に割り引くとはどういう割引率で割り引くのか?とか、将来とはどれくらい先のことか?とか、いろいろ面倒な話になるわけで、実務上は結局、誰一人こうだと言える人はいないだろう、となってしまうように思えます。

     ただ、私としては「妥当な株価は将来のその企業の収益状況の予想に応じて決まるもの」というのが重要なことだ、ということを強調しておきたいと思います。つまり、「分からない」ということです。

     将来のその企業の収益状況は、予想が難しいということに加えて、いろいろな「実現の可能性がある」という意味で今は分かりません。今分からないという意味は、予想が大きな幅を持ったものにならざるを得ない、ということです。例えば、トヨタ自動車は利益回復に向けて今努力しているのですが、3年後のトヨタの営業利益がいくらになるか?誰にも(おそらくトヨタ自体も)分かりません。2兆円になるかもしれないし、1兆円かもしれない、3000億円かもしれない、ということです。(トヨタ自体は営業利益を2兆円以上に戻すために最大限の努力をする、ということは言えるのでしょうが。)

     将来の企業収益が不確実で、金融情勢その他も不確実ということは、将来の妥当な株価水準(フェアバリュー)は、なかなか特定できず、今予想するとすれば、かなり大きな幅を持ったものにならざるを得ない、ということになります。

     現在の株価が将来の状況を反映して決まる、ということからしますと、将来の株価水準のみならず現在の株価水準も、その妥当水準(フェアバリュー)ということからしますと、大きな幅を持っている、ということになります。

     ややこしい話をしましたが、つまるところ、今の日経平均のフェアバリューがいくらか?という質問をしたとすれば、その答えは、そうとうな幅を持っているだろう、ということが言いたかったわけです。

     今日経平均は9000円弱ですが、おそらく、今時点のフェアバリューを見れば、8000円〜12000円くらいの幅があるだろうと思います。日経平均のフェアバリューは1万5千円以上だろうから、今の日本株は割安だ、とは言いにくいだろう、ということとともに、フェアバリューで見れば、日経平均8000円も1万1千円も同じだ、ということです。

     日経平均のフェアバリューが実は1万5千円以上だ、と強く言えるのであれば、それは素晴らしいことです。例えば、多くの企業がROE(自己資本利益率)向上に努めていて、数年後には日本の市場平均ROEが15%くらいになる、ということが想定されるとすれば、予想PERを12倍として、妥当なPBR(=ROE×PER)は、1.8倍になりますから、日経平均が1万5千円くらいになってもおかしくはありません。

     しかし、今時点で、日本企業のROEが数年後に市場平均で15%に向上するだろう、とはなかなか言えません。

     現時点の日経平均のフェアバリューが仮に8000円〜1万1千円くらいだ、としますと、その幅の中で「現実の水準」を決める要因は何か?ということが興味を引きます。いろいろな言い方ができると思うのですが、私は「それは株式需給だ」と簡単に言ってしまって良いのではないか、と思います。

     需給が良ければ、株価は「フェアバリューの上の方に行く可能性が強い」し、需給が悪ければ株価は「フェアバリューの下の方に行く恐れが強い(場合によっては、フェアバリューの下限を突き抜けてオーバーシュートする)」、でしょう。

     そして今の日本はどうか?と考えてみます。需給は必ずしも良くはありません。しかし、外国人の売りは何とか峠を越え、国内金融法人
    コメントする 2012/02/12 05:50

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