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  • サークル名:原風景を歩く(O.C.)



    ■思い出の樹

    誰にも幼い頃に出会った樹の思い出があるでしょう。
    幼年時代に、うっそうとした裏山の森で、楠の古木の下に立ったとき、その幹の太さと枝の広がりに、一本の樹でありながら、大きな森を感じたことがありました。そんなとき、父親の足下に立ったときのような安堵を感じた思い出がありませんか。
    学校帰りに、道を染めた銀杏の落ち葉を靴でかき分け、道草をしながら友達とふざけあいながら帰った思い出がありませんか。子どもたちにとって、落ち葉遊びも石蹴りや砂遊びも同じ遊び道具でした。
    日曜日の午後、神社の杜に出かけ、椎の木の下で椎の実を集め、ポケットがいっぱいになると、シャツを脱いで袋代わりにした思い出がありませんか。
    大きな樫に登ろうとして、あまりに太い幹で取り付く法もなく、枝も高くて手が届かず、ただ幹を眺めていた思い出がありませんか。

    宮崎駿原作、脚本、監督のアニメーション映画、『となりのトトロ』は、コナラ、クヌギ、スギなどの大木のある狭山丘陵を舞台にした物語です。多くの人があのアニメに感動し、サツキやメイが駈け回っている姿に、誰しもきっと、「そう、私にもこんな時代があった。こういう自然があった。こういう遊びをしていた」と、自分の幼かった頃の記憶と重ね合わせたことでしょう。
    その中で、お父さんが大木をながめながら、
    「ずーとずっと昔から、ここに立っていたんだね。」
    「ずっと昔、人と木はとっても仲良しだったんだよ。」 そんなせりふがありました。

    子どもたちにとって、大きな樹は、ときには遊び相手であり、ときには父親でもあり、ときには先生でもありました。

    コメントする 2012/02/27 01:25

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    原風景を歩く(O.C.)

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