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  • モデレータの目(2012/3/18)

     今はニューヨーク在住でアメリカ債券のアナリストをしている友人から先週、日本株の相場をどう見るか?という問い合わせメールをもらいました。私は以下のように返信しました。

    「簡単に言えば、日本経済は財政政策と金融政策のまずさで、リーマンショックからの立ち直りに失敗していた。そこに大震災、円高、タイの洪水、欧州金融危機の余波、などがあって、経済も株価も押しつぶされた状態に陥った。外部環境の若干の好転と、日銀の多少の追加緩和、それに震災復興のための財政支出が始まって、ようやく日本もリーマンショック後の落ち込みから「立ち直り始めた」ということですね。
    5月くらいまでは株価高いと思いますよ。」

     私が書いた財政政策のまずさ、とは、財政赤字への対応のまずさが主なのですが、大震災への対応策として財政支出が増えたことがまずさを少し帳消しにするだろうという意味合いがあります。(財政赤字問題は悪化してしまいますが。)

     金融政策のまずさは、緩和が米欧に比べて足りないために円高が過度に進行してしまった、ということを主に意味しています。

     そうしたまずさが、大震災の影響、欧州金融危機の影響などを受けて多少緩和したために、日本株がリーマンショックからの立ち直り相場に「ようやく入れた」という感触を持っている、ということを伝えたかったのです。

     基本的に、今の日本株上昇は「立ち直りの初期」という見方をしていますので、比較するのであれば、2003年4月〜夏の上昇相場、2009年3月〜夏の上昇相場、などとのアナロジーを思い浮かべます。(前述のように、2009年3月からの上昇相場=リーマンショックからの立ち直りの相場は、日本では頓挫してしまった、ということになりますが。)

     期間にして、3〜4ヶ月、日経平均の幅で3000円〜4000円、というのが、そういう局面での相場変動、となる、といったイメージです。

     今回の上昇局面では、始まりを今年初としますと、現時点で期間は3ヶ月弱、幅は日経平均で1500円ほど、ということになりますか。

     この上昇相場は、4月一杯〜5月の初めくらいまで続いて、日経平均があと1500円〜2000円上昇して1万1500円辺りをクリアする、などとなれば、上記の想定とおり、というわけです。

     相場想定が思いとおり行くとは限りませんが、想定なしに売買行動やポジション管理は出来ませんので、作業仮説として想定をするとすれば、こんな風になるのだろうな、ということです。

     相場の性格として、金融相場とか業績相場といった表現が使われています。アメリカ株相場が徐々に業績相場の色合いを強めている(アップル株の上昇が典型です)こともあって、日本株も次第に業績相場を意識するようになるかと思われます。円安によって自動車会社の業績が好転する、とか、輸出が増える、といったことが株を買う理由になることが多くなる、という感じでしょうか。

     日本の場合、この3月が期末という会社が多く、ここから4月にかけて来期の企業業績予想が明らかになって行きます。現時点の予想とすれば、日本企業の来期業績は大幅増益(40%とか50%といった規模の増益)となると思われます。足元では市場平均PERが20倍を超える水準になっているのですが、来期の増益を織り込めばさほど割高ではない、といった論調が主流となるでしょう。

     そうなれば、初夏に向けての上昇相場継続、は現実味のある話になります。
    コメントする 2012/03/18 02:21

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