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  • モデレータの目(2012/5/1)

    ○ややまだら模様
     4月の各株価指数等の騰落は次のとおりでした。

    日経平均   10083円 ⇒ 9520円 -5.6%
    ジャスダック 1371円 ⇒ 1390円 +1.4%
    NYダウ   13212ドル ⇒ 13213ドル 横ばい
    ナスダック  3091ポイント ⇒ 3046ポイント -1.5%
    円ドル    82.86円 ⇒ 80.09円 3.3%円高

     今年に入ってから1月、2月、3月と3ヶ月連続で上昇して来た日経平均ですから、4月に反落しても不思議はない、とも言えるのかもしれませんが、下落率がけっこう大きく、何か変調の色合いを見せる相場でした。

     しかし、ジャスダック平均はわずかですが月間で上昇しており、ややまだら模様でもありました。ジャスダック銘柄や二部上場銘柄の中にはPERやPBRで見て割安なものも多く、水準訂正の上昇が進んだという事情もあったのでしょう。あるいは、個人主導の市場の上昇という点からしますと、個人資金が少しずつ流入するようになったという面もあったのでしょう。

     今年の第1四半期の企業業績が発表のシーズンに入っています。今期(2013年3月期)の予想がどうなるか?が最大の注目点なのですが、あまり強気ということにはなっていない企業が多いようです。買い方の市場参加者からすれば、5割を超える大きな増益を期待しているのでしょうが、足元の円相場が円高に振れていることもあってか、企業経営者の見通しは総じて慎重なように見えます。

     日経平均については(トピックスも同様)、外国人の売買動向の影響を強く受ける、円相場との相関が強い、指数先物主導で時として人工的な動きをする、などの傾向が見られますが、欧州の情勢がまた怪しくなっているといったことも大きく影響しているのでしょう。

     4月の下落を押し目と見るか、今年前半の高値をすでに付けてしまった後の下落と見るか、後にならないと判明しないことではあるのですが、5月の上旬~中旬には多少は強調となる相場が見られるのではないでしょうか。(先週書きましたお情け天井といった感じになるかもしれません。時期はもちろん6月にずれ込むといったことは十分にありえるでしょうが。)

     ギリシャの選挙、フランス大統領選の結果を受けて欧州経済への先行き懸念が急速に高まって世界的に株価が下押し圧力を受ける、といったリスクは向こう数週間は意識しておく必要はありそうです。それから、相場全体とすれば昨年秋から方針として来た「11月に買って5月に売る」は堅持すべきでしょう。(5月中旬以降は、限定的なポジションで個別銘柄に注目して売買する、というのを基本方針とすることになるのかな、という気が今はしています。世界的に混乱が起きるということであれば、先物のショートなども考えると良いとなるかもしれません。)

    <4月の出来事>
     世界的に株価は多少波乱気味だったのですが、NY株はしぶとく高値圏に踏みとどまり、日本株(トピックス、日経平均)はあえなく下落、円相場も高く推移、となった月でした。

     最大の注目は、日銀の金融政策決定会合における追加金融緩和策と日銀総裁の発言だったのですが、正直なところ「株式投資家の観点からは」、ほとんど零点に近い内容でした。アメリカのFRBも景気拡大と金融緩和を睨んで難しい政策決定を迫られているのですが、こちらは実にうまく「資本市場と対話している」印象です。

     日米の違いは今に始まったことではありませんが、あまりの違いにあらためて驚いた市場参加者が多かったでしょう。結局、資本市場(株式市場)の一国の経済における位置付けに関する認識の違い、としか言いようがないのでしょう。

     パナソニックが携帯電話生産を海外に全面移管というニュースがありました。こうした動きは過去20年くらい続いているのですが、これからますます進展するのではないか、と思われます。日本経済の空洞化、これも20年以上言われ続けているわけですが、もう空洞化の議論すら出なくなり始めた(あまりにも事例が多いので)のかもしれません。さあ、どうする「モノ作りニッポン」。

     ソニーも苦境にあります。経営トップが交代しましたが、多くの株主はこれでいよいよ変わるという期待を持っていないのではないか、と思えてしまいます。かつて米アップルのジョブズが「ソニーにような会社になりたい」と言ったとか言わないとか伝えられていますが、もちろん「今の」ソニーのようになりたかったのではないことは確かです。

     北朝鮮は、これからもいろいろな意味でかく乱要因と言いますか、予測不可能なネガティブ要因(材料)であり続けるのでしょうね。これは所与のものとして頭の隅に置いておかなくてはなりません。

     新興国で金融引き締めから緩和へ、という動きがかなり顕著になって来ています。欧州経済は先行き不安でいっぱいですが、中国、南米、東南アジアなどは案外今後経済活動が活発化するのではないかと思わせます。

     欧州は袋小路に入ってしまったかのような動きです。そもそも、と言えば、ドイツとスペインを同じ通貨の元で経済運営するのが無理、ということなのでしょう。(ギリシャはほとんど論外でしょうね。)さて、これからどうなるか?無理筋は通らない、というのが現実の世界です。ドイツ(など)がよほどの譲歩をしない限り、通貨ユーロはじりじりと崩壊の淵に近づきつつある、と言わざるを得ないのでしょうね。

     フランスの大統領選挙は、大方の予想通り、第一回の投票では決着が付かず、決選投票となりました。オランドという政治家は社会党の政治家です。もし、オランド氏がフランス大統領になれば、サルコジ時代とは大きく変わることは確かでしょう。大国フランスの政治情勢も通貨ユーロにとっては不確実性を増すことになるのでしょう。

     GMがいすゞに出資交渉とのニュースがありました。破たん前にGMはいすゞ株を売ったのですが、再建後にまた積極路線に打って出たということなのでしょう。ただし、いすゞはなかなか受けないでしょうね。

     トヨタの収益低下もようやく歯止めが掛かったようです。今期営業益1兆円は高いハードルですが、そこそこ円安に振れれば達成可能な水準なのかもしれません。

    4月1日 パナソニック、携帯電話生産を海外に全面移管⇒このままデフレ経済が続けばますます海外移転は進む
    4月2日 日銀短観、製造業景況感横ばい⇒日銀金融政策どう出るか?
    4月3日 円相場が上昇⇒株価下落⇒日銀はどう見るか?⇒結局大胆な政策は出ず
    4月4日 日経平均急落、中国経済成長鈍化、欧州金融危機再燃を懸念と
    4月5日 日経平均9700円割り込む、スペイン債務問題を警戒
    4月6日 米3月雇用者数12万人増、予想下回る⇒時間外取引で日経平均先物急落9500円台
    4月7日 北朝鮮、12日~16日にミサイル発射方針との報道
    4月8日 資源・素材株世界的に下落⇒新興国経済の変調を反映
    4月9日 ソニー、国内外で1万人削減、NYダウ1ヶ月ぶり1万3000ドル割れ
    4月10日 日銀、金融政策据え置き
    4月11日 NY株、今年最大の下げ、欧州不安で 円は1ヶ月ぶりの80円台
    4月12日 NY株持ち直し、アルコア決算好感と欧州不安一服で
    4月13日 北朝鮮、ミサイル発射失敗⇒失敗と発表
    4月14日 前日のNYダウ136ドル安、世界景気減速懸念
    4月15日 経産相、大飯再稼動協力を要請
    4月16日 米株安と円高で日本株大幅下落
    4月17日 銀行貸出残高、昨年3年ぶり増加
    4月18日 三菱商事、三井物産米産LNG輸入へ
    4月19日 日銀副総裁講演で緩和姿勢強調、過度な期待はけん制
    4月20日 IMF資金増強、4300億ドルで合意、G20 閉幕
    4月21日 ヤクルト株、ダノンが買い増し交渉
    4月22日 東南アジアの株高、地元投資家主導、海外マネーも回帰の動き
    4月23日 仏大統領選は、サルコジ・オランド候補の決戦投票へ⇒株価下落
    4月24日 前日、財政健全化交渉決裂でオランダ内閣総辞職 欧州株暴落、欧州のブラックマンデーと⇒大きな下落にはつながらず
    4月25日 米アップル1-3月過去最高益 日銀株価が急上昇⇒金融緩和思惑か
    4月26日 FRB議長、追加緩和は引き続き選択肢の一つと発言⇒FRB議長の巧みな市場へのメッセージ
    4月27日 アサヒ、カルピス買収へ
    4月28日 日銀、資産買入枠5兆円拡大⇒株価下落 株式投信に個人回帰(本物?)
    4月29日 GM、いすゞに出資交渉、いすゞは慎重姿勢
    4月30日 トヨタ前期営業益3500億円、今期は1兆円も
    コメントする 2012/04/30 11:23

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