スローネットは新サイトに移行いたしました。今すぐアクセス


  • モデレータの目(2012/6/17)

     ギリシャの再選挙が日本時間の今日夜実施され、明日の午前中、日本株の市場が始まる頃には大勢が判明しているものと見られます。

     反緊縮の左派が勝利するのか、緊縮派が巻き返すのか、あるいは今度も多数派が現れずに連立で揉めるのか、何とも分からないところですが、株式市場から見れば、左派の反緊縮派が勝利してギリシャのユーロ離脱(実態はユーロ圏からの追放)が確実になるのがベストシナリオでしょう。

     もっともタチの悪い結果は、決着が着かずにどうなるか分からない状態が続くことで、どうもそうなりそうな気がしてしまいます。緊縮政策は止めたい、ユーロからの離脱も嫌だ、デフォルトで市場から締め出されるのも回避したい、では「解」が存在しないわけですからどうしようもありません。

     株式市場からの視点とすれば、ギリシャがどうなるこうなる、ではなく、その「影響」がどうなりそうか、ということですから、何派が勝利しようが良いのですが、ギリシャの選挙結果を受けて多くの投機筋がどうポジションを動かすことになりそうなのか、なかなか見通しが難しいところでしょう。

     ひとつ言えるのは、ギリシャの選挙結果を見てから大きくポジションを動かそう、などというのんびりした投機筋は少ないに違いない、ということです。投機筋はポジションをすでに動かした後、というのが常識的な見方でしょう。

     選挙を前に、ギリシャの株価が反発していましたが、それは売りポジションを選挙を前にして解消するための買いが入ったから、と解釈するのがもっとも普通らしいところです。少なくとも一部の投機筋にとってはギリシャの売り、という戦闘は終わった、ということです。

     しかし、ギリシャの政情が選挙後もごたごたする、ユーロ圏からの離脱も残留も不透明なまま、となりますと、投機筋は再びポジションを取る機会を手に入れることになるかもしれず、投機筋の動きに悩まされる状態が続きます。

     GDPが25兆円かそこらしなかない小国の情勢が日本の株式市場に大きな影響を与える、などということ自体が腹の立つ話で、どうしてそんなことになるのだ、と言いたくもなるのですが、市場の出来高の過半を外国人の売買に握られている市場では、そういう理不尽なことが起きるのを防ぐことができないのです。

     日銀は、ギリシャ選挙後に金融市場が混乱すれば、直ちに大量の資金供給をする、ということを示唆しています。おそらく各国が協調して十分な資金供給をする体制はすでにできているのでしょう。そういう意味では、ギリシャショックのようなことにはならないと思われます。しかし、どうもすっきりと解決に近づくという風にはならないようです。

     国内を見ますと、ようやく税と社会保障の一体改革の「一部」が前進に向かいそうになっています。要するに消費税を10%に引き上げることが決まりそうだ、ということで、増税といううれしくもないことが決まるだけの話ですが、何も決まらないでみすみす国際的な投機筋に絶好の材料を与えてしまうよりははるかにマシというものです。

     株価の下値不安は消えていないのですが、まずはギリシャの結果とその影響を見て、うまくすれば反発の局面に入るかもしれない、というくらいの見方をしておいて良いのではないか、という気はします。アメリカはさすがにノー天気で、早々と株価が出直り始めている、とも見えます。アメリカの何が素晴らしいのかよく分かりませんが、資本市場のメカニズムを活用しようという気持ちと工夫が日本や欧州と違うのかもしれませんね。
    コメントする 2012/06/17 13:50

    株式あれやこれや 株の談話室のイメージ

    株式あれやこれや 株の談話室

    サークル
    オフィシャル
    誰でもフォロー可