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  • 何でもするって、何をするのだろう・・

     先週は木曜日、金曜日と世界的に株価が急反発しています。また、外為市場ではユーロが大きく値を戻す展開となっています。

     何があったのか?

     欧州現地の26日木曜日、ECBのドラギ総裁がユーロ圏を守るために「何でもする」との声明を出したとの報道がありました。翌日27日、今度は独仏首相が電話会談を行い、同じくユーロ圏を守るために「何でもする」ことで合意した、と報道されました。

     これらを受けて、木曜日、金曜日と世界中の株価が反発(原動力はおそらく売り方の買戻し)、日経平均先物も金曜の時間外市場で8700円台にまで回復しています。また、売り込まれていたスペイン国債も利回りが急落(価格は上昇)しています。

     何でもする、というメッセージ、さて何でもするとは何をするのだろう?空売り筋からすれば、何でもする、とは、何か相場てこ入れになるようなことをするのだろうから、とりあえずは売りを買い戻しておこう、となるわけで、株価が急反発したのは理解できることですが、買戻し一巡後にさらに株価が上昇するような何かをするのかどうか?気になるところではあります。

     財政統合を一気に進める、欧州の統合を一気に加速する、といったことであれば、何でもする、という表現にふさわしいのでしょうが、おそらくはそういうわけではないでしょう。

     あるいは、ギリシャはユーロ圏から離脱するよう強力に仕向ける、しかしスペイン、イタリアなどに対しては徹底的な支援を実施する、と明確に表明すればそれも又何でもするという表現にふさわしいでしょう。しかし、これもなかなか難しいでしょう、少なくとも表向きは。

     ユーロ圏は多くの国の寄せ集めですから、合意するのは大変だというのがこれまでの経験から言えることです。

     実のところ、今現在の「何でもする」とは、結局ECB(欧州中央銀行)がさらに金融緩和を実施する、ECB、EFSF(欧州金融安定基金)、ESM(欧州安定メカニズム)がスペイン、イタリアなどの国債を強力に買い入れる、といったことになるのでしょう。

     結局、一昨年から世界中で行われて来たことをさらに進めるというだけのことで、「何でもする」という表現にふさわしいものとは言い難いように思えます。

     日本からしますと、欧州がさらに金融緩和する中で日本が金融緩和をしなければ円ユーロ相場がさらに円高に傾く、ということで、日本経済へのマイナス要素もはらむ話です。

     とはいえ、これまでのようにドイツがユーロ圏の破滅シナリオを容認しているかのような態度から変わる可能性が強くなったわけで、少しほっとする展開ではあります。

     日本株相場も7月の下落から多少上向く可能性が強いのではないでしょうか。

     世界中で金融緩和・自国通貨安競争をしている、というのが現実ですから、その中で相対的に金融が安定している日本がどんな対応をするのか?8月の日銀金融政策決定会合は大いに注目です。(新しい委員が政府から送り込まれて最初の会合、というのも注目です。)
    コメント2件を表示する 2012/07/29 21:47

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