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  • モデレータの目(2012/8/11)

     昨年末から8月10日までの間の各種指数の変動は以下のようになっています。

    昨年末 8月10日 騰落率
    日経平均 8455円  ⇒ 8891円 +5.2%
    トピックス  728ポイント ⇒746ポイント +2.4%
    ジャスダック 1180円  ⇒ 1283円 +8.7%
    円ドル 77.53円  ⇒ 78.23円 0.9%円安
    円ユーロ 100.4円  ⇒ 96.14円 4.2%円高
    NYダウ 12217円  ⇒ 13207ドル +8.1%
    ナスダック 2605ポイント ⇒3020ポイント +15.9%
    ドイツDAX 5898ポイント ⇒6944ポイント +17.7%
    上海総合 2199ポイント ⇒ 2168ポイント -1.4%

     指数の変動から、以下のようなことが見て取れます。

    1)円ドルレートはほとんど横ばいであり、顕著に円高が進行したわけではない。

    2)しかし対ユーロではかなり円高となっている。(というよりユーロ安が進行した。)

    3)上海総合指数は年初来若干ながら下落となっている。これは中国経済の調整を受けてのことと推察される。

    4)日本株は、上昇しなかったわけではないが、対ユーロの円高、中国経済の不調の影響からか、上昇率が低いものとなっている。上昇率は低いが、この間の変動率は大きい。例えば、今年の高値と安値の変動率は、日経受けている平均は24%であり、NYダウの11%の倍以上である。

    5)ドイツ株は、欧州金融危機のさなかにあるにもかかわらず結構堅調で、上昇率も大きい。ユーロ安の恩恵でドイツの輸出が好調というのが寄与していると思われる。

    6)米国株も相対的に堅調、特にナスダックの上昇率が大きい。企業業績の好調が株価を押し上げていると推察されるが、欧州危機の影響で米国に資金が流入しているということも寄与しているのであろう。

     アメリカは基軸通貨国の恩恵を享受している、日本株は相変わらず投機筋の売買により変動の大きな相場となっており、加えて中国経済の影響を強くようだ、といった背景を推察できるものとなっています。

     今年ここまでの上記のような動きを勘案して、現時点でのここから年末辺りまでの相場想定をしますと以下のようなものとなろうかと思います。

    1)円ドルレートはそれほど円高には動かないのではないか、ひょっとするとやや円安に振れることになるのかもしれない。

    2)一方、ユーロ相場は依然弱含みがメインシナリオとなろう。欧州の金融危機対応はまだ本気モードにはなっていない(ドイツが妥協する気がない)と見ておくべきであろう。

    3)とはいえ、その欧州危機が世界的に株価を直撃して急落する、といった影響はこれまでより小さなものとなるのではないか。

    4)日本株は今の水準より多少上を期待できるのではないか、日経平均で9500円~1万円の水準があるのかもしれない。

    5)アメリカ株は、企業業績の伸び鈍化があるにもかかわらず基軸通貨国の強み、FRBの巧みなアナウンスなどによって堅調を保ち、変動率も低い相場推移となっている。今後もFRBの金融緩和措置で堅調を保てるのかもしれないが、10月から11月辺りに何らかの材料で相場変動が大きくなる(つまり大きく下がる)ことがあるのかもしれない。少なくともそういうことが起きても慌てないようにしておくことが妥当な行動となろう。

    6)日本株は目先多少強い動きが期待できそうだが、上記のようなアメリカ株の波乱があればつれ安は已む無し、ただし、秋に下げる場面があるとしてもその後は年末に向けて堅調推移となるのではないか。

     欧州金融危機の行方、アメリカ景気、各国中央銀行の金融政策、中国経済の動向、旱魃と穀物価格の動向、日本の政局、等々、今後もさまざまな材料が出て来るものと思われますが、日本株の変動の大きさはトレーディング・チャンスの源、くらいに鷹揚に構えて相場対処したいものです。例えば、今秋何か大きな悪材料に見舞われたら、また例の「11月に買って5月に売る」という『格言』を思い出そう、ということで。
    コメントする 2012/08/11 23:32

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