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  • モデレータの目(2012/8/19)

     日経平均は直近のざら場安値、7月25日の8328円から先週金曜日高値9181円まで、10%の上昇を見せています。

     この間の他の指数の当落を見ますと、以下のようになっています。

    トピックス +9%
    NYダウ +5%
    ドイツDAX +10%
    英FT +6%
    ジャスダック平均 +1%
    マザーズ指数 -3%

     NYダウ、ドイツDAXなどと同じか上回る上昇率を示したわけでまずはほっとするところです。これまで出遅れ観の強かった日本株に買いの手が回った、というい見方もできないではありません。円為替が一方的に対ドル、対ユーロで高くなる、という状況ではなくなっていますので、海外勢中心に日本の輸出関連株を売っていたのが、一転して買い戻し優勢になったのが主因でしょう。

     日本株は市場平均PBR(純資産倍率)が1倍を下回るという情けない状態になっているのですが、ようやく1倍近辺まではこれで戻りました。

     背景にある経済ファンダメンタルズと企業業績を見ますと必ずしも良いわけではありません。

     円高が一服しており今後日本の輸出企業の収益改善が見込まれる、ということはあるにしましても、足元の景況はやや鈍化気味ですし、企業業績はどちらかと言いますと下方修正が起きている状態です。

     このところの日経平均の上昇は、経済ファンダメンタルズや企業業績の好転を原因とするものと言うよりも、円相場との関連で需給が売り方に傾いていたことの反動としての買戻し主導のものであった、と見る方が妥当のようです。

     その傍証として、企業業績を反映しやすく、需給面でも国内(の特に個人)主導であるジャスダック市場の指数やマザーズ市場の指数はこの間ほとんど上昇していません。外国人(のおそらく投機筋)の買戻しがない市場だったから、という解釈が成り立ちそうです。

     海外勢の買戻しはまだ続きそうにも見えますから、しばらくは日経平均強調という相場付きのままのように思います。水準で見て、おそらくは9500円に向けて上昇するのでしょう。しかし、今上昇局面でさらに大きな上伸を望むのはなかなか難しいのではないか、という気がします。

     相場ですから何が起きるか分かりませんが、ポジション管理の面から言えば、ここから買いポジションを増やす発想はなかなか出て来ないだろうな、という気がします。今現在の買いポジションの利益が大きくなることは大歓迎でしょうが、銘柄によっては利食い優先が妥当な行動となるかもしれません。そんな局面ではないでしょうか。

    <地政学的リスク>
     相場の地合が悪いときであれば、先週の尖閣列島問題とか、竹島問題は相場には相当にマイナスの影響を及ぼしたはずです。

     先週は相場の地合が良かったために何の悪影響も与えなかったようです。

     日本の対応がしっかりしていれば、韓国や中国との領土を巡るトラブルが株価に決定的に悪影響を及ぼすとは言えない、と分かったという意味では歓迎すべき相場の反応でしたが、地政学的リスク、ということを考えるのであれば、これらは立派な悪材料です。

     政治的にうまく取り扱ってくれることを望むとともに、企業レベルでも対韓、対中国政策における対応をきちんと決めて株主に対して説明をして欲しいものです。経済規模と関わりの中身を見れば、対韓・対中国の多少のトラブルは必ずしも日本経済と日本企業の業績に致命的な悪影響を及ぼすとは思えないという気が私はします。とにもかくにも、戦略と戦術をうまく実施して欲しいものです。
    コメントする 2012/08/19 19:08

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