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  • モデレータの目(2012/8/26)

     この一週間ほどの株価を見ますと、欧米は堅調、中国は軟調、日本株はその中間、といった動きを見せています。そして日本株の出来高は引き続き低調です。

     欧米中心の海外勢が売買の過半を占め、経済としては中国の影響を受けざるを得ないわが国の株価の動きとしてはなるほどと思えるものかもしれません。

     株式相場を取り巻くファンダメンタルズを見ますと、米国ではマクロ経済はリーマンショック後の傷を癒しつつある(特に不動産市場の復調が見え始めている)ものの、ドル安の効果の一巡と世界経済の減速を受けて企業業績の伸びが縮小し始めています。一方で、金融緩和強化の期待(QE3)はなくなってはいません。

     つまり、米国株式市場は「企業業績の伸び鈍化」と「金融緩和期待」の間で均衡状態に到達しつつある、という感じです。

     欧州については、「ユーロ崩壊を目指した投機筋の売り」と「問題解決に向けての進展を買う買い方の買い」が徐々に均衡圏に向かいつつある、といった情勢でしょうか。

     日本株は、「リスク資産圧縮に動く海外勢(及び国内機関投資家)の売り」と「割安を買う買い方の買い」が、日経平均9000円台に乗せて当面の均衡圏に至りつつあるようだ、というところでしょうか。

     今のところ悪影響は見られませんが、わが国では降って湧いたような「地政学的リスク」が今後株価にどう影響を及ぼすか、についても考えておく必要があるでしょう。(日本国内の団結をもたらして結果相場には好影響といった展開も考えられますし。)

     ここから秋に向けての相場を見るとしますと、以下のような点が注目でしょう。

    1)アメリカ企業の業績は鈍化がほぼ確実、ということは業績を買う動きが鈍るわけですから、株価反落のリスクが高まる、ということになる。

    2)一方で、そうなれば金融緩和期待が高まるので、それが相場の下支えになる。

    3)両者の綱引きで先行きの相場水準が決まるとしても、相場へのインパクトの「タイミング」は一致しないのが通例。すんなりと金融緩和を買う上昇相場になりそうだ、というよりは、一度は業績の伸び鈍化を売った後に金融緩和⇒相場回復、となることの方が多いかもしれない。

    4)欧州は、今後どうすれば問題が解決の方向に向かうのか?についてはすでに明らかになっている。つまりはドイツが妥協すればとりあえずは安定する、ということ。ドイツがどこで自国民の犠牲を受け入れるか?これも、また壊滅的な動きを見ないとそうはならないのでは?と思っておく方が現実的でしょう。

    5)日本株は、当面の均衡圏入りが現状で、今後は「円相場の安定による企業業績への好影響」、「海外情勢の沈静化」などを受けて海外勢と国内機関投資家の売りが縮小すれば、どこかでもう一段上の水準に株価が移行する可能性が強い、という見方で良いのではないかと思います。

     ただし、今の水準からすんなりとそうなるというよりも、一度はまた反落を見て、その反落の規模があまり大したものでないことを確認して、その後に一段高を目指すという動きを想定しておく方が良いのではないかという気がします。

     当面の数週間の売買対応とすれば、過去数週間の上昇で予想以上に評価益が出たトレーディング銘柄であればいったん利食うのも妥当な対処、配当利回りを期待して買った、あるいは買おうとしている銘柄があれば、持続方針又は新規買いも妥当、出来高が少ない中相場が均衡圏入りということで、中小型株の散発高があるでしょうからその手の銘柄を短期トレーディング銘柄として買うのも面白いかもしれない、といったところでしょうか。
    コメント2件を表示する 2012/08/26 11:43

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