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  • モデレータの目(2012/9/2)

    ○反発の後の反落の後は反発
     先月、「(8月は)金融政策面で好感するようなアナウンスがあれば、ほんのちょっとはサマーラリーらしき動きは出る可能性があるのではないか、といった感じはします。」と書きました。

     先月8月は月末に至って反落はしたものの、月を通して見れば日経平均1.7%の上昇で、ほんのちょっとはサマーラリーらしき動きが出た、と言えなくもないようです。

     ただし、中国経済の不調、日中韓のごたごたの勃発等々、今後数週間を見通しますと、何とも不穏ではあります。

     8月の各株価指数等の騰落は次のとおりでした。

    日経平均    8695円 ⇒ 8839円 +1.7%
    ジャスダック平均  1307円 ⇒ 1302円 -0.4%
    NYダウ     13008ドル ⇒ 13090ドル +0.6%
    ナスダック   2939ポイント ⇒ 3066ポイント +4.3%
    円ドル     78.14円 ⇒ 78.27円 横ばい

     アメリカ株は「不気味な堅調」を継続しています。理由はいまひとつはっきりしませんが、欧州の金融不安が継続し、新興国経済も不調に陥っている中、アメリカに資金が回帰している、という需給要因と、何はともあれアメリカ経済が回復軌道に乗っている、ということが底流にあることは確かなのでしょう。ナスダック指数の堅調さはその反映かもしれません。

     9月はけっこう波乱かもしれませんね。まずは9月6日の欧州中銀理事会、そこですんなりと南欧諸国の国債を買う、という結論が出れば世の中ぱっと明るくなるのかもしれませんが、それはドイツやオランダが「犠牲になって救済」を実行する、ということになるわけですから、ドイツなどがあっさり受け入れるとは到底思われません。

     第1週の金曜日9月7日には、アメリカの雇用統計が発表になります。毎月上旬の恒例イベントですが、今回は、雇用統計良好⇒QE3なし、雇用統計悪化⇒QE3実施へ、という真っ向から対立する思惑がぶつかることになり注目されると思われます。

     現時点の市場関係者の思惑は、買い方は「雇用統計悪化⇒QE3⇒株価上昇、に賭ける」でしょうし、売り方は「雇用統計良好⇒QE3なし⇒株価反落、に賭ける」、というものになっているでしょう。買い方は、「雇用統計大幅好転⇒QE3不要観測で株価急騰」という賭けもあるかもしれません。

     どれかに決め打ちするのもいいのですが、私は個人的にはあまり買い方には賭けたくないという気がしています。売る、という気もしないのですが、慎重にイベント通過を待つのがいいのでは?という気がしています。

     イベントへの相場の反応がどうなるか?日々注意深く見ておく必要があると思います。9月はかなり面白い月になって、その後の戦略の方針がはっきりする月になるのではないでしょうか。

    ○2012年8月の出来事
     日銀は、アメリカが動くまで動かない、という方針のようです。今月アメリカFRBがど動くか、注目です。日銀の政策(とそのアナウンスの仕方)次第で円相場は動きます。ただ、当面は円高にも円安にも大きく動くことはなさそう、というところでしょうか。

     世界的に景気はやや腰折れ状態のようです。アメリカはまだマシなようです(国内の住宅分野に持ち直しが見られるのと、企業業績がまだプラスです)が、中国などの新興国経済がかなり落ち込みつつあります。その影響を日本株相場も受けているわけで、そうした落ち込みに対してどこで政策的テコ入れが発動されるか、注視しておく必要があるでしょう。

     欧州金融不安はやや膠着状態のようです。ドイツなどは簡単には南欧支援を強化する気はないのでしょう。(自国民の負担で救済することはしないという方針を堅持している、ということです。)どこかで、ドイツなどが折れるしかない、という状況に陥ることがある、という見方をしておくのが妥当という気がします。

     米国は大統領選挙に向けて、常識的には金融政策が打ちにくくなるのではないか、という気がするのですが、米国の中央銀行はけっこう独立性が強いのかもしれません。思い出せば、リーマン・ショックの時も大統領選挙の真っ最中でしたが、中央銀行は適切な手を打ったように思います。

     今月は米国でQE3がどうなるか?が注目材料なのですが、常識的には、いったん株価が大きく下げる局面があってその後にQE3が発動されるということになるのではないか、と感じます。

     シャープの迷走が日本株にネガティブな影響を及ぼしているのは間違いないことのようです。早く抜本的な対策を実施しないと間に合わなくなるのでは、と思いますね。すでに格付機関はシャープの格付けを投機的水準に引き下げています。資本市場から締め出されると困るだろうと思うのですが・・

     日中韓の地政学的リスクも困ったものです。対韓国はあきらめるとして、中国とのトラブルは何とかならないものか(具体的には「棚上げする」ということですが)と思いますね。もちろん、この際だから徹底的に行動して到達点まで進む、というのであれば、それが長い目で見てベストなのかもしれませんが。

    8月1日 円一時77円台⇒株価下押し
    8月2日 IMF、日銀に追加緩和求める
    8月3日 ドラギ発言に失望⇒欧米日株下落 スペインなどの債券利回り急上昇
    8月4日 3日の世界株式市場、米雇用者数16万人(予想は10万人割れ)のニュースに急反発
    8月7日 ホンハイ、シャープへの出資見直し、株価低迷で
    8月8日 民主・自民・公明、「近いうちに解散」受け入れ消費増税法案成立へ
    8月9日 日銀追加緩和見送り⇒株価は予想以上に堅調
    8月10日 4-6月上場企業経常2%増益に鈍化 増税法案成立
    8月11日 天候異変で世界の穀物価格急騰
    8月12日 ドイツ、アジアで外貨準備運用、東京に取引拠点
    8月13日 4-6月GDP1.4%増、減速も4期連続プラス
    8月14日 米企業、リストラ拡大
    8月15日 ユーロ圏、4-6月マイナス成長、独仏も減速
    8月16日 円安⇒日経平均9000円回復
    8月17日 シャープ、主要事業売却へ、9月目処に再建策、ホンハイ出資が前提と
    8月18日 NYダウ、3ヶ月ぶり高値、景気指標を好感
    8月19日 円実効レート、1ヵ月半ぶり安値
    8月20日 信用力ランク、邦銀評価高まる
    8月21日 アップル時価総額史上最大を更新
    8月22日 7月貿易赤字最大の5173億円
    8月23日 新興国通貨安、企業業績を圧迫
    8月24日 シェールガス革命、素材に波及、低コスト樹脂原料など
    8月25日 加州地裁、サムスンのアップル特許侵害評決
    8月27日 丹羽中国大使の公用車襲われ国旗を奪われる
    8月28日 景気判断、10ヶ月ぶり下げ
    8月29日 野田首相問責決議案可決 ダイキン米空調大手3000億円で買収
    8月30日 新日鉄、住金ともに製鉄所減損損失1200億円ずつ計上
    8月31日 上海、東京ともに株価下落
    コメントする 2012/09/02 17:30

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