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  • モデレータの目(2012/11/1)

    ○循環の中の上の方・・
     10月の日本株はわずかに上昇、しかし、アメリカなどの株価が総じて軟調の中での日本株が上昇を見せたことは、環境の何らかの変化を示しているのかもしれないと思わせます。

     同じことは為替市場でも感じられます。貿易赤字が定着しそうだといったファンダメンタルズの変化を反映したものなのかもしれないのですが、円レートは久しぶりに1ドル80円台に下落する場面もあり、円安(と強く言ういうほどのものではありませんが)傾向への転換を示唆しているかのようです。

     月間の騰落を見ますと、日経平均よりジャスダック平均の方が大きくなっています。わが国の主力株は輸出関連株が多いのですが、ジャスダック株は内需株がほとんどです。

     円安傾向が出て来ているとはいえ、これまでの円高の悪影響を受けて業績が思わしくない主力株に対して、内需中心の事業が多いジャスダック銘柄については業績面での安心感が相対的に大きくて、個人投資家の買いが入り始めているのでしょう。

     10月の各株価指数等の騰落は次のとおりでした。

    日経平均    8870円 ⇒ 8929円 +0.7%(循環の中での上値圏の位置取りか)
    ジャスダック平均  1316円 ⇒ 1344円 +2.1%(個人投資家の目が多少向くようになったか)
    NYダウ     13437ドル ⇒ 13096ドル -2.5%(下旬に急落)
    ナスダック   3116ポイント ⇒ 2977ポイント -4.5%(企業業績悪化を反映)
    上海総合 2086ポイント ⇒ 2068ポイント -0.9%
    円ドル     77.69円 ⇒ 79.59円 2.4%円安(久しぶりの円安傾向)

     いずれにしましても、株価は総じて半年スパンの循環ゾーンの中の動きに終始しています。今はそのゾーンの上側にいる、というだけの話なのでしょう。ゾーンを抜けて上に行くのはいつか?あるいは、ゾーンの中の動きの留まるか、あるいは、ゾーンを下抜けるのか?

     企業の中間決算の発表が終わる11月中旬くらいまでは方向の定まらない不安定の動きに終始するのではないかという気はします。悪材料を受けて一時的にはゾーンを下抜けるのではないか、と思わせるような動きも見せるかもしれません。

     日銀は30日の「追加金融緩和」を見て分かりますように、株式市場からは距離を置く存在のようです。(株には興味ない、のかもしれませんが、自身は大量のETFを買っているのですが。)政府は何だかよく分かりませんし、そもそも政権が何時まで続くのかが分からないところです。

     いろいろ不安要素はあるのですが、晩秋から年末にかけてどこかで「買いのポジションをとる」好機が来るのではないでしょうか。そんな風に思いながら株式相場を見ておいて良いような気はします。

    ○2012年10月の出来事
     10月下旬に日経平均が連騰したのはなかなかに面白いことでした。かつての棒高跳び世界王者ブブカの世界記録更新みたいなもので、1日に何円かの上昇、というちびた上げが多かったのですが、継続して上げるということは継続して買いが入って来る、しかも、それに対して売りが大きくぶつけられることがない、ということを示しているわけで、需給面での改善を示しているはずです。

     ソフトバンクによる相次ぐ大型買収は、久しぶりに市場資本主義的行動を見る思いです。歴史ある日本の大企業ではなかなかできないまねで、頼もしくもあり懸念でもあり、ということで、ソフトバンクの株価はそれを反映して乱高下しています。

     世界的に景気の先行きが暗雲状態で心配なところです。ただ、景気が悪化と言いましても、リーマン・ショック後のような状況に陥る恐れは小さく、景気循環の中の動きと見ておけば良いのでしょう。

     輸出関連企業の業績は、中国での混乱もあって相当に厳しいようです。株価は厳しさを織込みつつあるとはいえ、中間決算を見ないことにはという対応を外さないことでしょうね。特に総合家電メーカーの苦境がひどいのですが、どうやって挽回して行くのか、株主であり続けるとすればよくよく見ておく必要があるでしょう。

     30日の日銀による追加金融緩和は、やはり日銀はそうか、と思わせるものでした。インフレ・ファイターとして大したものだ、と思うか、現実を見ないお公家さんには困ったもの、と皮肉るか・・しかしながら、日銀がまったくデフレに対処していないわけではない、という点は冷静に評価しても良いのかもしれません。追加の資産買い入れ基金の額が10兆円では不足だから11兆円にした、というのですから、増やしたことは確かに増やしているのです。それに確かにアメリカもやっていないETF買い、などをしていることも確かですから。

    10月1日 短観3四半期ぶり悪化⇒株価下落
    10月2日 ソフトバンク、イー・アクセスを1800億円で買収
    10月3日 アジア成長率、今年6.1%に下方修正
    10月4日 米景気指標多少の持ち直しで円安 ⇒ 株価上昇
    10月5日 大手損保、中国暴動特約を停止 前原経済相金融政策決定会合に出席、強力な金融緩和促す
    10月6日 景気判断3ヶ月連続下げ
    10月7日 中国、国有企業過剰投資のツケ、製品デフレ傾向
    10月8日 日本経済踊り場に、中国変調でブレーキ 山中教授にノーベル賞
    10月9日 世界の成長率下方修正(IMF)
    10月10日 中国景気懸念・米株安で日経平均8600円割れ
    10月11日 ソフトバンク、米3位携帯電話スプリント・ネクステル買収へ
    10月13日 ルネサス、官民出資2000億円で買収
    10月14日 3メガ銀、アジア重視の姿勢
    10月15日 ソフトバンク、米3位携帯電話スプリント・ネクステル買収で合意
    10月16日 円安受け、日経平均8700円台回復
    10月17日 日銀、成長企業にドル建て融資開始
    10月18日 中国、7-9月7.4%成長に減速
    10月19日 日経平均5日連騰 米IT関連企業7-9月期減益目立つ
    10月20日 NYダウ19日業績懸念で205ドル安
    10月21日 ギリシャ財政再建2年延長か
    10月22日 日経平均6連騰
    10月23日 日経平均7連騰
    10月24日 日経平均8連騰ならず
    10月25日 シャープ赤字4000億円、4-9月従来予想の倍 円対ドルで80円台、4ヶ月ぶり
    10月26日 日本郵政15年秋上場計画⇒個人株主の利益に適うか 石原新党11月上旬結成へ
    10月27日 景気、すでにピークアウト? 円反発、対ドルで79円台
    10月28日 オバマ・ロムニー支持率拮抗
    10月29日 本田今期利益下方修正⇒株価急落
    10月30日 日銀追加緩和、基金11兆円増額⇒円は上昇、株価は下落
    10月31日 NY株式市場、ハリケーンによる2日の休場の後全面復旧
    コメント4件を表示する 2012/11/01 14:41

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