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  • ○上昇相場の準備完了となるか
     11月の株式相場は順調な上昇、日経平均は月間で5.8%の上昇、世界の主要株式市場の中で最高の上昇率を記録しています。一方で、ジャスダックは小幅の上昇に留まっており、日経平均が指数先物買い・投機筋の買い(売り方の買戻し)などによってやや人工的に大幅上昇したことを窺わせます。

     予想通り不振であった上場企業の中間決算が発表されたにもかかわらず株価がかなりの上昇を示したことは、「日本株はダメに違いない。しかも政府・日銀は有効な政策を打つことはないだろう」という「売り方の確信」に動揺が及ぶような「変化」があったことによる、と考えるのが自然です。

     その変化とは間違いなく、衆議院解散、次回総選挙で民主党内閣が途切れることは確実⇒おそらく自民党内閣成立⇒政策が変更される(積極財政+金融緩和)、という「予想」です。

     日本企業はダメだし、政府・日銀は対策を打たない、と確信して日本株を空売りしていた投機筋が慌てて買い戻しに入った、というのが11月後半に株式市場で起きたことでしょう。日本株の売り方(おそらくは同時に円の買い方)は、円高トレンドが失せ、株安もなくなることを「恐れた」ということです。

     11月の各株価指数等の騰落は次のとおりでした。

    日経平均    8929円 ⇒ 9446円 +5.8%(レンジ内取引を上に抜けるか)
    ジャスダック平均  1344円 ⇒ 1367円 +1.7%(上昇率は大したことないが、持続的なじり高傾向)
    NYダウ     13096ドル ⇒ 13025ドル -0.5%(財政の崖問題に振り回される展開)
    ナスダック   2977ポイント ⇒ 3010ポイント +1.1% (米景気はそこその堅調ということで小幅上昇)
    上海総合 2068ポイント ⇒ 1980ポイント -4.3% (外資引き上げの様相あり)
    円ドル     79.59円 ⇒ 82.44円 3.6%円安(一段の円安)

     米国では民主党のオバマが再選されたために「大きな政府」路線継続を嫌って株価が下落、日本は民主党が政権の座を去る可能性が強くなって株価が上昇、というのは面白いところです。

     次の政権の政策によって日本経済がどうなるか?まだまった分からないのですが、円高デフレが日本経済の悪化の最大要因といった程度の見方によって次の政権の政策が打たれるとしますと、過大な期待は禁物、という気もします。

     いつも書いていることですが、日本経済が浮揚するためには企業が強くならなければダメで、そのためには日本の企業経営がそうとう変わらないとダメという気がするのですが、原因が何であれ、対策がどうであれ、要するに景気が良くなって企業収益が向上すれば株価は上がるわけですから、脱デフレであろうと、大胆な金融緩和であろうとどうでも良いからとにかく実施したら良い、という見方もできなくはありません。とすれば、自民党が政権に復帰することには大きな期待を寄せることが可能なのかもしれませんね。

     11月の日経平均の上昇は、これまでのレンジ内の取引から相場が上に離れるかもしれないということを示唆する動きです。うまくすれば、来春~来初夏辺りまでに日経平均が1万円を大きく上回る相場を示現する可能性があるでしょう。買い方には楽しみな展開となるかもしれませんね。

    ○2012年11月の出来事
     上場企業の中間決算は「予想通り」減額修正続出でした。しかし、トヨタ自動車などけっこう良好な決算を発表という企業もあり、一方的に悲観するような内容ではありませんでした。

     日本の貿易収支はますます赤字基調が鮮明になって来ています。金融緩和がどうの、というだけでなく、ファンダメンタルズから見て円高持続はなさそうだと思わせる傾向です。

     欧州では、ギリシャへの支援が決まりましたが、スペインではカタルーニャ州が独立の動きを見せている、など、依然不確実性の高い情勢が続いています。

     少し遠いところから見ますと、自民党の安倍総裁の言っていることと、民主党の野田首相が言っていることは「そんなに大きく違わない」という気がするひとが多いでしょう。そうであるだけに、小さな違いで論争しているように見えます。日銀による国債の引き受け≒日銀による国債買いオペ、でしょうし、2%の物価上昇率も1%の物価上昇率も同じでしょう。それよりも、日本の企業活力が減退してしまったこと、物価の「構造」が大きく変わってしまったことへの対応策、といったことの方が重要だろうという気がしますね。

     選挙戦に本格的に入ってからどんなニュースが出て来るか、大いに注目です。

    11月1日 中国景況感小幅改善
    11月2日 シャープ4500億円、パナソニック7650億円赤字見通し
    11月3日 7-9月上場企業2桁減益
    11月4日 円安定着か⇒日本の貿易収支赤字と米国経済先行き見通しの綱引き
    11月5日 トヨタ、4-9月営業益7000億円
    11月6日 JCOM、電力小売に参入
    11月7日 オバマ氏再選⇒NYダウ312ドル安
    11月8日 今年度上半期経常黒字過去最低
    11月9日 米大統領、財政の崖で声明発表へ
    11月10日 上場企業今期6%経常増益に減速
    11月11日 米の新金融規制導入先送り
    11月12日 7-9月実質GDP、3期ぶり年率3.5%減
    11月13日 日立金属・電線合併へ
    11月14日 野田総理、16日解散を明言⇒衆院解散、12月16日投票
    11月15日 安倍氏、無制限緩和で脱デフレと
    11月16日 日銀、年内に追加緩和か 衆院解散
    11月17日 太陽の党と維新合流へ
    11月18日 イスラエル、ガザ地区緊迫
    11月19日 日経平均4連騰、安倍金融緩和を先取り
    11月20日 19日NYダウ207ドル高、財政の崖回避期待 日銀総裁国債日銀引き受けに(当然の)反論
    11月21日 貿易赤字、10月最大5489億円 ⇒ 円、対ドルで82円台
    11月23日 上場企業130社、9月末手元資金が時価総額を上回る
    11月24日 EU中期予算対立激化⇒EUの一体化は想像以上に難しいこと
    11月25日 金融緩和、衆院選の争点に
    11月26日 スペイン・カタルーニャ州議会選、独立派が過半数確保
    11月27日 音楽ソフト市場、14年ぶりに拡大、中高年が下支え
    11月29日 中山製鋼、私的整理へ ソニー、リチウムイオン電池事業の売却検討
    11月30日 10月鉱工業生産4ヶ月ぶり1.8%増
    12月1日 安倍総裁「物価2%上昇目標」、「野田首相1%が現実的」⇒不毛の論争・・
    12月2日 北朝鮮、10日~22日にミサイル発射予告
    コメントする 2012/12/03 08:43

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