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  • モデレータの目(2013/1/ 14)

     株式相場はごく短期の反落を交えながら順調に上昇しています。このまま上昇トレンドを保てば2005年秋~年末の上昇相場(小泉相場)に匹敵する上昇となるかもしれません。

     今回の上昇相場がどれくらいの規模になるか分かりませんが、上昇の原動力は「アベノミクス」と呼ばれている安倍政権の経済政策への「期待」、ということができるでしょう。

     アベノミクスとは何か?を論じる資格が私にあるとは思えませんが、常識的な理解として、アベノミクスとは「積極的な財政政策」と「金融緩和政策」を組み合わせて「名目成長率を高める」政策、としておけば株式相場への影響という観点からは十分だと思います。

     積極的な財政政策に対しては「財政の悪化」、金融緩和政策に対しては「インフレ⇒金利上昇」という副作用が予想されますから、アベノミクスには危うい側面もある、というのも株式相場を考える身としては常識的判断として想定しておくべきことです。

     考えてみますと、財政政策と金融政策の組み合わせとしての経済対策、というのは別に珍しくも何ともないふつうの政策です。過去にも何度となく発動された政策であり、それ自体が株式相場の活況をもたらすという性格のものではないでしょうね。

     それにも関わらず今回アベノミクスが株式相場に大きなインパクトを与えたのは、おそらくは「これまでの民主党政権下での株式市場が『あまりにも』ひどい状態だった」ということと、アベノミクスがこれまでの民主党政権下での経済・金融運営を変えるかもしれない、ということで「売り方の買戻し⇒売り方から買い方への転換」が起きたから、という風に見ておくべきなのだろうと思います。

      その証拠のひとつとして「株式市場の出来高急増」があります。出来高は売り方だけ多くても大きくは増えませんし、買い方だけ増えても同じことです。売り方も買い方も増えたということは売り方の中にポジションを解消して買い方に回った向きが多かった、さらには利食い売りもかなり入るようになった、といったことを示しているはずです。

     この出来高が大きくなる、というのは相場を占う重要な要素です。出来高が増えなければとても大相場にはなりません。現時点で見ますと、例えば先月の市場出来高は2005年秋の小泉大相場の頃と匹敵する月間出来高でした。

     この規模の出来高が今月も続くとすれば、今回の上昇相場は2005年秋の相場に匹敵する規模の上昇を伴うものとなる可能性が強くなるでしょう。

     アベノミクスは、財政と金融の積極化という意味でふつう、と書いたのですが、出て来る具体的な政策を見ていますと、アベノミクスならではの「工夫」が見られるようにも思います。

     祖父母が孫に生前相続したら無税枠が使える、とか、中小企業の交際費枠の拡大、等々、ひとことで言いますと「もっとお金を使わせる工夫」⇒「日本経済において金回りをよくする工夫」がかなり真剣に考えられているな、と感じます。アベノミクスは「金回り改善経済政策」と言ってもいいのかもしれません。これは過去3年間、あるいはそれ以前でもそうですが、本格的なものはなかった「工夫」と言えるように思います。

     また、株価の上昇は企業の保有する評価損の縮小を通じて企業の投資増加にも寄与するかもしれません。この意味で、アベノミクスの狙う「金回り改善」に寄与するでしょう。

     うまくすれば「好循環」が生まれるかもしれない、そんなことを思わせる動きではあります。

     来週には日銀の金融政策決定会合が開かれます。よもや日銀が2%のインフレターゲットも受け入れず、追加金融政策も発動しない、などということはないと思いますが、注視しておくべき材料です。

     アベノミクス相場で例えば日経平均をどれくらいに想定するか、ということですが、まずは3月に1万2千円、その後も出来高が落ちることなく推移するなら、初夏には1万4千円もあるか」もしれない、といった想定で進むことに「賭ける価値はある」という感じでしょうか。

     こうした相場での注意点をいくつか書いておきたいのですが、まずは「悋気売り=上昇した株をこんなはずはない、として空売りすること」は禁物です。踏み上げられる恐れがあるからです。また、「急騰した割高銘柄(超高PBR銘柄)を慌てて買う」のも避けた方がいいでしょう。買ったところが目先の天井、となるかもしれませんので。急上昇銘柄がバブル化して大化け、といったバブル相場を期待するのはもう少し先に行ってから、という風に考えておく方がいいように思います。

     いずれにしましても、アベノミクスを株式市場が好感し、期待している、という現状はありがたいことです。
    コメントする 2013/01/14 16:40

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