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  • モデレータの目(2013/2/24)

     アベノミクス「第三の矢」を放つ前の重要案件が「TPP交渉参加問題」と「日銀総裁人事」、だったと言えますが、そのうちのひとつ「TPP交渉参加問題」が先週の日米首脳会談でどうやらクリアとなったようです。

     次の「日銀総裁人事」は、早ければ数日のうちに内容が固まるでしょう。総裁、副総裁のパッケージで全体として「リフレ派」で固めることができれば、新総裁⇒金融緩和強化⇒株高(+円安)、の流れに弾みがつくことになるでしょう。

     先週は、月曜日に大幅高で始まったものの、利食い売りに押される形でけっこう微妙な形勢になっていました。週末に向けて、麻生財務大臣の日銀総裁人事で財務省出身者にはこだわらないとの発言が出、売り方の買戻し+買い方の仕掛け、などで戻ったという推移でした。

     先週末の日経平均は1万1385円、金曜日の引け後の時間外取引で日経平均先物は、1万1480円まで上げています。日米会談の結果を先取りした上昇があったと言えるでしょう。

     その雰囲気を受けての明日からの相場ということで、おそらくは強調のスタートとなるのではないかと思われますが、どこまで買われるか?注目です。
     
     2月ここまでの上昇率を見ますと、日経平均は2%強にとどまっています。月足で見て日経平均は過去6ヶ月連騰していて、今月で連騰7ヶ月目に入っていますが、各月の上昇幅を見ますと以下のようになっています。

    2012年8月 144円
    2012年9月 30円
    2012年10月 58円
    2012年11月 517円
    2012円12月 949円
    2012年1月 743円
    2012年2月 247円(22日までの上昇幅)

     2012年8月~10月は言わば助走段階、その後11月(総選挙のあった月)からアベノミクス相場が本格化、といった目で見ることができそうですが、2012年12月、2013年1月と、大きく上昇した後、2月は少し足踏みのような状態に見えます。

     過去の例を見ますと、2005年秋~2006年春の大幅上昇相場の時は、1ヶ月で日経平均が1000円以上上昇した月が3回ありました(2005年9月、11月、12月)。その時と同じくらいの熱気ある相場になるとすれば、これから1ヶ月で日経平均が1000円上昇する月が出て来てもおかしくはないだろう、と買い方としては期待するところでしょう。

     2月相場はあと4営業日ですから、さすがに月間で1000円上昇は難しそうですが、来月にはそれを期待しても良いかもしれない、そんな感じは持ちますね。

     ところで、先週国内の公的年金が資産構成を変更して日本株の比率を高める方向であるとの新聞報道がありました。年金の運用では、あらかじめ資産構成の比率が定められており、例えば日本株が下落してそのウェイトが下がると比率を引き上げるために日本株を買う、しかし、日本株が上昇すると上昇した比率を下げるために売る、といったことが行われています(リバランスと呼ばれる売り買い)。

     日本株の定められたウェイトは(わずか)11%ですから、この数字自体が(債券に比べて)低すぎるように思うのですが、ようやく「日本株重視」の運用に舵を切るかもしれないというい動きです。

     考えて見ますと、資産の安全のために「債券」を重視する、というのは一般論としては納得できるのですが、それはあくまでも「債券の利回り」が「株式の配当利回り」よりはるかに大きい、という条件があってのことでしょう。

     例えば、債券の利回りが5%で、株式の配当利回りが1%であれば、安全を見て債券の比率が大きな資産を選ぶというのは妥当な話です。しかし、債券の利回りがせいぜい1~2%、一方、株式の配当利回りは銘柄によっては3%、ということになっている現在であれば、ひょっとすると債券の比率を下げて、株式のウェイトを上げる方が安全かもしれない、ということもあるでしょう。

     巨艦である公的年金の運用がコロコロ変わることはあり得ませんが、日本株部分の比率を今の比率より大きくすることはけっして無謀なことではない(ただし、日本の会社経営が株主の利益への配慮をさらにすることが前提ですが)と思われます。その意味で、公的年金が日本株のウェイトを引き上げることは理解できる話であり、株式相場には朗報ですね。
    コメント1件を表示する 2013/02/24 16:04

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