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  • モデレータの目(2013/3/23)

     先週は一週間で日経平均1.8%の下落、週間で下落は6週ぶりです。

     上昇トレンドが終わったという感じはしないのですが、やはりかなり良いところまで来たのだな、という印象はありますね。

     週間で下落だった、ということより、日々の振れ幅(変動度、ボラティリティー)が大きくなって来たな、という印象が強いのです。

     大きな上昇過程での下落はたいてい「押し目」です。押し目を適当に作りながら、相場は上昇して行きます。相場ですからやがては上昇が止まるわけで、天井に近づくにつれて、「押し目」は「押し目」で済まなくなって行きます。

     例えば、日経平均で見て200円とか300円の下落ですと、もちろん利食い売りなどが出たからこそ「押し目」が形成されるわけですが、利食い売りする人たちはどちらかと言えば少数派で、ほとんどの買い手は買いポジションを「持続」します。上昇相場では買い意欲が強く、「押し目」売りを飲み込んだ後すぐに再上昇に転じます。

     こうした相場のうねりを繰り返しながら上昇して行くわけですが、そのうちに買いと売りの需給が相場の上昇につれて微妙に変化して行きます。相場が上昇すればするほど売りに回る潜在的な市場参加者が増えて行くからです。

     やがて、「押し目」の幅が例えば日経平均で500円くらいを上回るようになる、そういう局面が来たとします。ある程度の幅以上に相場が押しますと、買いポジション持続を止める市場参加者が増えます。そして、彼らの売りで相場は当然以前より大きく値下がりします。

     それによって、利食いの余裕が急激に低下し、人によっては「損切り」しなければならない、といった状況が出て来ます。

     そういう状況になりますと、相場は以前より大きな下落を示すようになり、下落が買い手の懐状況を悪化させるというマイナスの循環が生じるようになります。つまり、上昇相場がいったんは終了する、ということが起きるのです。

     今回の上昇相場=アベノミクス相場、でも上記のような状況は「必ず」やって来ます。

     先週も書きましたように、私は相場の基本想定としては5月上旬くらいに日経平均1万4千円近辺までの上昇があって、その後に調整、というものを考えているのですが、いずれにしても、やがて上昇相場に異変が起きることは確かです。

     アベノミクス相場という意味では、例えば上記のように5月以降に調整があったとしましても、その後夏に向けて急速に回復といったことも考えられ、強調の相場が企業業績の回復に後押しされて相当長く続く可能性もありますが、いったんは買い方が肝を冷やすような下落局面がやって来るかもしれない、ということはあらかじめ想定しておくべきだと思います。

     4月に1万3千円、5月に1万4千円、などと見て来たようなことを書いているのですが、もちろんそうなるかどうかは分かりません。ただ、上昇相場はいずれ終了する、かなり長く続くとしても、その間には例えば日経平均で見て1000円幅以上の調整局面はある、ということは心に留めて置くべきだろうと思います。

     大事なことは、そうした「相場の変動」にどう対処するか?

     と言うより、「どう対処すると決めておくか?」です。

     例えば、アベノミクスによって日本の株式市場は根本から変わっており、今後民主党の時代の株式相場のようになることはない、つまり、もう日経平均が1万円を大きく割り込むことは考えなくて良いのだから、相場が多少変動しようが買いポジションは持続する、すなわち相場が多少下げようが持ち株は売らない、というのも立派な対処です。

     また、日経平均が500円とか1000円とか動くのなら、その変動は活用しよう、これも、立派な対処です。

     要はその人の株式運用の基本方針によるわけですが、私の感覚では、日本の株式相場がアベノミクスによって大きく変化した(買い方から見れば改善した)としましても、現物株を大量に買ってそのまま持続することがきわめて妥当な日本株の運用方針だ、と言えるような環境になったわけではない、と感じます。
     
     現物株の買いポジションを持続する「部分」はあるとしましても、運用全体を現物株の買いポジションとして「そのまま」放置するのがベスト、とはなかなか言えないという気がします。

     根っこの部分の買いポジションをそのまま持続するのは良いとしまして、ある程度はトレーディング感覚で動く方が相場対処として妥当、ではないか、と思えるのです。

     例えば、日経平均1000円幅の下落局面の活用を考えるとしまして、その手段はさまざまあります。個別銘柄の空売り、指数先物の売り、プットオプションの買い、などが典型ですが、ETFの充実で、相場の上げと反対の動きをするETFなども上場されており、相場下落を見越した折に活用することができます。

     4月~5月の相場を想定するにあたっては、来週3月25日から始まる週の相場はきわめて重要です。日銀の政策への市場の評価、海外情勢(キプロスなど)、米経済の動向への市場の反応、NYダウの値動き、等々。

     買い方の期待としましては、来週の相場で日経平均が1万3千円からみまで上昇することを願っていますが、どうなるにせよ、注目は怠れないところですね。
    コメントする 2013/03/23 14:04

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