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  • モデレータの目(2013/3/31)

    ○ちょっと残念な3月相場でした
     3月も上昇を維持して、これで日経平均は8ヶ月連騰となりました。ただし、3月一月の日経平均の上昇幅は(一時1000円に届いたものの)月末では700円強高に終わりました。この辺りは強調相場とは言え、今ひとつ勢いに欠けていると言わざるを得ない相場展開ではあります。

     ジャスダック市場や、マザーズ市場では、いつも書いていますように、市場をリードするのが「個人」なのですが、変動がますます大きくなり、ここからさらに上値を窺いそうな勢いを見せています。個人の投機的資金が増加傾向であることを反映している動きなのでしょう。

     3月の各株価指数等の騰落は次のとおりでした。

    日経平均 11559円 ⇒ 12398円 +7.3%(8ヶ月連騰)
    ジャスダック平均 1627円 ⇒ 1778円  +9.3%(上昇本格化)
    マザーズ 573ポイント ⇒ 644ポイント +12.4%(個人主導)
    NYダウ 14054ドル ⇒ 14578ドル +3.7%(史上最高値更新)
    ナスダック 3160ポイント ⇒ 3267ポイント +3.4%(企業業績を反映)

    円ドル 92.34円 ⇒ 94.06円 1.9%円安(そろそろ当面の均衡圏?)

     3月の内に日経平均が1万3千円を示現すれば(買い方からすれば)理想的だったのでしょうが、3月は中旬以降は利食いの売りに押されてほぼ横ばいの動きとなってしまっていました。外部要因として、キプロスの混乱も悪影響を及ぼしたに違いありません。

     4月も上昇となれば、9ヶ月連騰となって2005年夏~2006年春の上昇相場に並ぶのですが、そうなるならないは別としてだんだんと「そろそろよいところまで来た」という感覚が強くなって行くのは間違いなさそうです。

     4月上旬は、日銀の黒田新総裁がどんな金融緩和姿勢を打ち出すか?それが相場にどう影響するか?が最大の注目点です。材料出尽くしになるのか、相場の一段高をもたらすのか、個人的には後者の方がよりありそうに思いますが、しかしそうなるとすればその時には一部の買いポジションを閉じる(株を売る)という行動を取るのが妥当、という感じがしています。

     まだ上昇トレンドが終わったわけではありませんので、仮に4月上旬に高く、その後反落してもまた5月上旬に向けて高値を更新する局面がある、といった想定も可能でしょう。とはいえ、そうなればそれこそ「11月に買って5月に売る」の典型となる、と考えておくべき相場推移のように思えます。

    ○2013年3月の出来事
     アメリカ株は、歳出法案が宙に浮く中で強調を保ち史上最高値を示現しました。金融緩和の効果、企業業績の好調が強調相場を支えていると言えるでしょう。

     日本株も順調な上昇トレンドにあることはあるのですが、今ひとつ迫力に欠けているのですが、債券市場では利回りの急低下が起きました。むろん、黒田新総裁の無期限・無制限緩和を先取りしてのことです。

     企業がアベノミクス支援ということで相次いでボーナス満額回答、そして一部の企業では賃上げも、という行動を見せています。まだ少数の例に留まるというのが実態ですが、景気の先行きに対する期待を膨らませる話です。

     キプロスの金融市場のごたごたはトバッチリを受けるという意味で厄介なことになってしまいました。ここでもドイツの強硬な態度が問題をややこしくしています。キプロスの銀行に怪しい資金が流入しているから、そんな預金からは課徴金を取るべきだ、というのは一見正論に聞こえますが、怪しい資金を取り締まるのは税務当局や警察の仕事であって、銀行預金から課徴金を取るなどという手法は乱暴そのものでしょう。案の定世界的に不安材料をばら撒く結果となってしまいました。

     米ギブソンがティアックを買収、というニュースはなかなかに感慨深いものがあります。ギブソンという楽器の会社がそんなに有力な大企業だったということはないでしょう。ティアック(だけではありませんが)という「日本の会社」の衰退がひどいものとなってしまっている、ということ、これが現実なのです。

     年度末の株価は1年で20%以上上昇した水準でした。株価の上昇により本当に多くの企業が救われたでしょう。年金財政もかなり助かったという状況になっているようです。減損、減損ではとても十分な年金の積み立てなどできない、というのは当然です。年金のために株価が上がれとは思いませんが、株高によって年金支払いの原資が確保されるというのは制度が予定して来たものなのです。少し正常化したのは喜ばしいことです。

     金融円滑化法の終了で何が起きるのか?そんなに心配はないのかもしれません。金融機関がそれなりに対応するでしょうから、ということなのかもしれないのですが、それでも大変な状況に陥る企業が出て来ることは確かでしょう。主として中小。零細企業の問題とは言え、日本経済全体⇒株式市場、といった連鎖のある話でもあります。注意して推移を見ておく必要はありそうです。

    3月1日 米歳出削減法案妥協案可決断念⇒NY株価さほど下がらず
    3月2日 10-12月公的年金5兆円黒字
    3月3日 TPPの聖域、米、砂糖を最優先と
    3月4日 長期金利急低下、黒田日銀総裁候補の国会発言を受け
    3月5日 5日NY株史上最高値を上回る
    3月6日 シャープにサムスン3%出資
    3月7日 市場正常化受け空売り規制緩和
    3月8日 日経平均リーマン・ショック前の水準回復
    3月9日 企業・個人に株高効果 
    3月10日 米、世界株高を主導
    3月11日 追加緩和前倒しも、と黒田氏臨時会合示唆
    3月12日 トヨタ、一時金満額回答へ 賃上げムードに追い風
    3月13日 自民党、TPP交渉入り容認決議
    3月14日 外国人の日本株買い越し加速
    3月15日 首相TPP交渉参加表明
    3月16日 株高、財務改善を後押し
    3月17日 ロシアガス大手LNG対日輸出へ攻勢
    3月18日 キプロス預金に課徴金⇒ユーロ安、日経平均340円安
    3月19日 キプロス議会、預金課税法案を否決⇒ユーロ下落
    3月20日 米FOMC緩和維持方針⇒株価上昇
    3月21日 米上院、9月までの暫定予算を可決
    3月22日 都市部で地価上昇相次ぐ、公示地価底入れの兆し
    3月23日 金融庁クラウドファンディング導入検討
    3月24日 キプロス富裕層預金に課税方針
    3月25日 キプロス支援合意 EUとEPA来月交渉開始
    3月26日 日中韓FTA交渉開始
    3月27日 NYダウ史上最高値更新
    3月28日 イオン、ダイエー子会社化
    3月29日 米ギブソン、ティアックを買収
    3月30日 年度末株価23%上昇、生保株式含み益6兆円
    3月31日 金融円滑化法今日終了
    コメントする 2013/03/31 15:54

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