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  • モデレータの目(2013/4/7)

     先週1週間で日経平均は3.5%の上昇でした。この3.5%という数字は小さくはありませんが、特に大きいというわけでもありません。しかしながら、週の中での上下の値動きを見ますと、これはまれに見る大変動でした。

     月曜日、火曜日と利食い売りに押されて日経平均は下落、火曜日には場中で一時1万2千円を割り込む場面もありました。

     火曜日の株価チャート日足を見ますと、「長い下ヒゲの短い陰線」(寄り値と引け値の差がわずかで、下ひげ(場中の安値と引け値との差)が大きい、という形)でした。

     水曜日、木曜日と日中大きく変動しながら反発し、木曜日の夕場(引け後の先物相場)で日経平均先物は1万3千円を回復し、それを受けて翌金曜日、日経平均は前場で大きく上昇して1万3千円を示現しました。しかし、後場になると一転して利食い売りに押されて相場は下落し、引けは1万2834円でした。

     出来高は空前の64億株、売り買いが急激に膨らんだことが分かります。

     金曜日の日足を見ますと、これが火曜日の足の形のまさに「逆」で、「長い上ヒゲの短い陰線」でした。

     まさに大変動だったのですが、その原因が日銀の次元の違う金融政策発動の発表にあったことは明白です。日銀の発表に向けて、すでにかなりの部分織込み済みではないかという「弱気派」と、予想以上のものが出て来る(実際はこちらだったわけですが)と想定する「強気派」が、まさにがっぷり四つで巨額のポジションをぶつけあっていて、出た結果に対して膨大な売買が実行された、ということでしょう。

     この間の変動を振り返りますと、以下のような特徴が指摘できます。

    1)株価変動が時間外の夕場の先物取引主導で起きていること。

    2)為替市場における変動と強く連動していること。

    3)個人主導の市場であるマザーズやジャスダック市場ではさほど大きな変動は起きていないこと。

     これらはいずれも、先週の相場の大変動が海外勢(投機的な海外勢+おそらく投信など)の「買いラッシュ」と国内勢の「利食い売り」との綱引きの結果として起きたものであることを示しているようです。(海外勢の買いラッシュの中には、売り方の買戻しが中心にあったでしょうし、投信などの買いの先回り買いもあったでしょう。)

     大変動は、債券市場でも起きており、むしろこちらの方が大規模だったかもしれません。債券市場が1日の内に2回も売買一時停止になる、などということは異例中の異例でしょうね。

     債券利回りの急低下を嫌気して、生保株が大きく値下がりしています。債券利回りの低下(+円安)は今後の日本経済と株式市場にさまざまな影響を与えますから、注意して見ておく必要があるでしょう。

     株価チャートには解釈・見方が多くあって、なかなか難しいのですが、冒頭ふれた先週金曜日の「日足」は見ようによっては株価チャートで言うところの「宵の流れ星」なのかもしれません。孤立した長い上ヒゲの足は当面の天井圏到達を示唆するものとなるかもしれない、ということで、株価チャートについてもいろいろな見方・意見が出て来そうです。(株価チャートの見方は、日々足が重なるごとに目まぐるしく変わることがあります。)

     個人的には、当面の日経平均の「妥当レンジ」は1万2千円~1万3千円であり日経平均1万3千円より上は「オーバーシュート」だと思っています。ただし、そのオーバーシュートは1000円~2000円に達する可能性があるかもしれません。

     日経平均1万3千円絡みで当面のピークをつけるとしましても、その後数百円規模の調整の後にまた以前の高値を抜くような上昇があるかもしれません。11月に買って5月に売る、ではありませんが、ゴールデン・ウィーク辺りまでは調整局面入りを結論できるような相場状況ではないように思います。

     明日の月曜日から始まる今週の株式相場は、まずは日経平均1万3千円絡みへの上昇で始まるでしょう。月曜日の場中の動きは本当に注目です。これだけの株価上昇の後ですから相当な規模の利食い売りも出るわけで、上昇一辺倒となるかどうか?想定は難しいところでしょうね。

     個々の銘柄の株価の動きを見ますと、けっこう調整しているものもあります。買いを考えるのであれば日経平均の大変動が落ち着くのを待って個別銘柄の中から選別して買いポジションを考える、という方向に軸足を移すのが良いのかもしれません。
    コメント5件を表示する 2013/04/07 10:24

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