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スローライフインタビュー
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伊東ゆかりさん (歌手)
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★新春特別インタビュー★

“60カラットの輝き”で愛の歌を


第1回山古志の「三人娘米」できました!


 まもなくデビュー50年を迎える伊東ゆかりさん。17歳でサンレモ音楽祭に出場して入賞。「小指の想い出」では甘く切ない恋心を歌い、日本レコード大賞歌唱賞を受賞。NHK紅白歌合戦の紅組司会も務めました。
 最近では、中尾ミエさん、園まりさんと「三人娘」復活コンサートを開いて、旧山古志村の復興支援に乗り出して話題をまくなど、幅広く活躍中です。
 今年はいよいよ還暦を迎えますが、お会いしてみると、昔のままにスリムで若々しく、それでいてしっとり大人の魅力を醸し、“ゆかりスマイル”がますます輝いています。
 デビューのころ、歌手生活の危機、オフタイムのこと、愛犬のこと、新しい年の抱負など、大いに語っていただきましょう。





何か役に立ちたいと「三人娘」集結


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=新年明けましておめでとうございます。
 新潟県中越地震でたいへんな被害を受けた旧山古志村(現在は長岡市山古志)の復興支援の活動をされていると伺いました。どんなきっかけで始めたのでしょうか。

 昔から歌手仲間の中尾ミエさんとは、8年ほど前から「ベストフレンド」と題したコンサートを開いてきました。神戸の公演は、阪神淡路大震災のあとでしたから、少しでもお役に立つことができないかな、ってミエさんと話をしていました。でも、いろいろな規制もあって力になることができず残念な想いがありました。
 一昨年(2005年)の1月に、園まりさんとミエさんと「三人娘」が復活して「三人娘AGAIN!」というコンサートを開きました。



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▲「三人娘AGAIN」のステージでの中尾ミエさん、伊東ゆかりさん、園まりさん(左から)

 そのとき、新潟県中越地震の被災者のために少しでもお役に立つことができないかなと考えて、ミエさんがリードしてくれて会場に募金箱を置くことができました。いろいろな決まりごともあって、そういうのなかなか難しいんですが、事務所のほうでもがんばってくれました。


お米作りならお手伝いできる


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 そんな活動を続けていたら、皆さんにご協力をいただいて1年で1,000万円ほど集まりました。
 協力をいただいた皆さんにきちんと報告できることをしようということでいろいろ考えました。観光客が出かける表立った所はニュースでもとりあげられるので復興していく姿が見えるけれど、山古志は一番見放されているようでした。
 山古志はもともとは棚田の風景がきれいで、錦鯉や牛の角突きなどで知られている所でしたが、復興がほとんど手つかずのようでした。
 まりさん、ミエさんと三人で山古志へ出かけて、この目で見て、とてもショックでした。山から自然にお水が流れ棚田が広がる所だったのに、地震で地形が変わってしまいました。

 芸能人の一時の気紛れで終わるのはいやでしたし、私たちがしっかりできることは何かな、っていろいろ考えました。
 山古志は若い人たちが出ていってしまい、ご高齢の方が多いんですね。でも、お歳を召していても、働いていただかなくてはいけないし、働く意欲をなくされるのは怖い。皆さんに明日への希望を持っていだたければ、と考えました。
 私たちには錦鯉や闘牛のお手伝いはできないけれど、お米作りなら少しはできるかなと思いました。現地まで出かけられる回数は少しでも、お米作りなら地域の人とも触れあいながらお手伝いできるかなと。
 甘いと言われるかもしれませんが、とっかかりとしてお米を作ろうということになりました。お米さえあれば、誰でも食いつないでいけますし、また売ることもできます。


おいしい米作りにこだわって



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▲山古志で草取りに挑戦する「三人娘」

 一昨年は募金はしましたが、それ以外は何も手を付けられませんでしたが、昨年からやっと「三人娘米」と名付けた米作りを始めました。
 まず田圃を作りました。「三人娘」で3月に種まき、4月に田植えをしました。
 三人娘コンサートで集まった「三人娘復興基金」で、ラジコン噴霧器を2機購入して寄付させていただきました。
「三人娘米」は「植酸栽培」という栽培方法で作ります。「植酸」という有機酸を使用して、化学物質で汚染された土壌を改良しながら、微生物の繁殖を促します。健康的な土のもとで育つ稲はとってもおいしいそうです。ラジコン噴霧器はその栽培方法に必要な液体肥料を田圃に撒くために必要な農機具なんですね。
 それを農家の皆さんに使っていただきます。
 そして秋には初めてお米の収穫もしました。

=お米作りはたいへんだったでしょう?



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▲昨年初めて収穫された「三人娘米」

 そうですね、草取りだけはたいへんでした。機械では取れません。農薬を使えば、稗(ヒエ)は生えないのかもしれませんが、無農薬で作っていますから。私たちは稲と稗の違いがわかりません。
もしかしたら稲を取ってしまっているかもしれません(笑)。
 私たち三人は初めての経験でもあり、たいへんでも楽しく参加できました。


田植えでも三人の性格が……

=田植えや草取りの時、腰は傷めませんでしたか?



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▲山古志で稲刈り中の「三人娘」

 田圃の中に入ったことはなかったので、田植えのとき、まず足を抜くことがたいへんでした。そのときは腰も痛かったかな。でも、そのあとはだいぶ慣れました。
 稲刈りもやりました。刃物で自分を傷つけないように、ひと束ずつ刈りました。

=三人の腕前はいかがでした?

 やはり性格が出ますね。ミエさんは周りの人に「見てないで、手伝いなよー」って叫んでました。まりさんは「あああ、倒れそう」って声を上げて。私は「今は話しかけないで」って。私は集中型ですから(笑)。それぞれの性格が出ますね。
 そんなこんなで、やっとできたお米です。



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▲東京で行われた「三人娘米」の試食会でPR中の伊東さん

=もう食べましたか?

 完売したので、まだ食べていません。でも、やっと最近1キロだけ手に入ったので、これからいただきます。
 今年もやりますよ。もちろん田植えも手伝いに行きます。今年はもっと収穫が増えるでしょう。長く続けていきたいです。私たちが死んでも「3人娘米」は残していきたいですね。




(つづく)

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