インターネット活用塾

第198回 だいせんじがけだらなよさ

 暗い声で「だいせんじがけだらなよさ」と歌ったのはカルメン・マキ。好きになった人を忘れるための「ひとりぼっちのオマジナイ」らしいのですが、あれから30数年、中高年の耳であらためて聴くと、「サヨナラだけが人生だ」というのは究極の人生訓だったのだな……と、妙に感心してしまいます。人生を達観することなど及びもつかず、成り行きにまかせ、ただただ平々凡々に暮らしてきたにもかかわらず、三途の川を渡らねばならぬとなると、おそらく万感胸に迫ってきたりして、惜別の情というやつが涙のひとつでも落とさせるのでしょうが、いつかはこの世とオサラバせねばならないから、やっぱり「サヨナラだけが人生だ」と嘆きながらバイバイするのが賢明だと思われます。で、バイバイとは当分無縁そうな方も、あるいは直前に迫ってきていると感じる方も、誰にも重宝するソフトのご紹介です。その名は「死後の世界」(フリー)。死後、残しておきたくないフォルダやファイルを自動削除し、さらにディスプレイに遺書を表示させるという、至れり尽くせりの事後処理ソフトなのであります。

 事後処理ソフト「死後の世界」のメイン機能は、フォルダやファイルを自動削除する機能。五体満足、元気なときに、死後、残しておきたくないフォルダやファイルを指定しておけば、一定時間後、家人などが遺品であるパソコンを起動すると自動削除してくれるという機能です。「残しておきたくない」というのは人によって異なりますが、赤裸々系の日記とか、あるいはあぶない画像や動画などがその筆頭となるかもしれません。つまり、このソフトをパソコンに仕込んでおくだけで、生前、まるで生き仏のような人間だと思われていたのに、フタを開けたら(遺品のパソコンを起動したら)、実は極悪非道の人間だったということがバレないのであります。

 「死後の世界」を最初に起動すると、ユーザー承認用の「ID」と「パスワード」の入力を促すダイアログが出現します。「自分専用のパソコンなのに本人を確認する必要があるのか」とお思いでしょうが、フォルダやファイルを削除してしまうソフトだから、念には念というわけ。以降、タスクトレイに常駐することになります。で、死後に削除したいフォルダやファイルを指定するには、タスクトレイのアイコンを右クリック。ポップアップメニューから「ログイン」を選択し、表示される「死後の世界」ウィンドウで所定事項を指定していきます。その際、「ID」と「パスワード」を問われるので、忘れないように。

 「死後の世界」ウィンドウでは、自動削除の実行日をどのようにするかを決めておくことができますが、デフォルトの「直接指定」ではなく「最終起動より指定」にチェックを切り替えておきましょう。つまり、パソコンを最終的に使った日から、○○日間、一度もパソコンが起動されなかったのち、(第三者が)パソコンを起動すると、「死後の世界」によって指定済みのフォルダやファイルが自動的に削除されるようにする指定です。つまり、1泊2日の温泉旅行に出かける前に「3日」と指定しておけば、お出かけ先で不慮の事故に遭遇してしまったとしても、3日後にパソコンを起動したとたんに自動削除の機能が働くというわけです。さらに「拡張設定」の機能を使えば、遺言を書いておくことも可能。自動削除の機能が働いたのち、ディスプレイに遺言が表示されることになります。これで、安心して死ねる……なんてね。

▼「死後の世界(Windows95-98-Me - ユーティリティ)」
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se281094.html

 

イメージ  「死後の世界」を起動し、「ユーザー情報入力」ダイアログに「ID」と「パスワード」を入力しましょう。以降は、タスクトレイに常駐するようになりますが、設定画面などを表示させる場合に「ID」と「パスワード」の入力が必要となるので、忘れないように。

イメージ  「死後の世界」の設定画面を表示させるたびに表示される「ユーザー認証」ダイアログです。忘れてしまった場合は、ソフトを収録してあるフォルダごと削除し、あらためてソフトをインストールし直しましょう。

イメージ  最初に起動すると、「常駐確認」ダイアログが表示されます。文面にもあるように、「死後の世界」を最大限利用するには「はい」をクリックし、常駐登録しておきましょう。以降は、パソコンを起動するたびに「死後の世界」が常駐するようになります。

イメージ  タスクトレイの「死後の世界」アイコンを右クリック、ポップアップメニューから「ログイン」を選択すると設定画面が表示されます。死後、削除したいフォルダやファイルを指定しておきます。中段は「最終起動より指定」にチェックを入れておきましょう。

イメージ  設定画面の「拡張設定」ボタンをクリックすると、右側にテキストメッセージ(遺言)の入力欄が登場します。すでにサンプルが入力されていますが、かなり参考になるものの、「君にいい人が出来たら再婚しても構わない」など、実生活と合致しない文言もあるので、書き直しておきましょう。

イメージ  死後自動削除、遺言自動表示ソフト「死後の世界」のダウンロード先です。詳細の内容を読んだら、赤丸の「ダウンロード」あるいは「死後の世界 ダウンロードページ」をクリックしましょう。「ダウンロードページ」が表示されます。

※ソフトウェアのダウンロードは自己の責任において行ってください。また、ソフトウェアの質問は配信サイトの管理者にお問い合わせください。


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